新しいあしび園の一年が、子どもたちの元気な声で始まりました。今年から入園した方は、あしび園での生活はどんな風になるんだろうと期待あり不安ありのスタートになったことと思います。
あしび園に一日も早く慣れて、楽しみに通っていただくために、まずはあしび園の朝一番の園庭遊びの様子を紹介していきます。
「おはよう!」と登園してくると、まずは荷物を片付けたら、園庭遊びがはじまります。朝のこの時間は、子どもにとっても、保護者にとっても体や心を解きほぐして、エンジンを温めるような大切な時間です。自分の好きな遊びを見つけてたっぷりあそぶことで、次に始まる朝の会やクラスでの活動に気持ちを向けるための準備体操になります。
外遊びの最後には、みんなでカラーボールをネットに載せて、「イチ、ニノ、サーン!」と天に向かって高く跳ね上げる「ボールポンポン」を楽しみます。はじめは、ナンダ?と思ってみている子も、毎回するうちに、ダイナミックにボールが天へと放たれる様子を楽しめるようになり、ネットが登場するとボールを持って集まってくる姿が見られるようになってきました。これが園庭遊びの「おしまい」の合図。気持ちを切り替えるのにも一役買っているのです。
外から入ったらクラスで朝の会をします。おはようのうたを歌って、名前を呼んでもらって、親子でのふれあい遊びを毎回します。その後は、設定活動をします。内容は、クラスの子どもの興味や様子に合わせたものを一カ月間継続します。
こちらのクラスはカラーボールを使ったあそびです。手作りバケツにカラーボールを入れて運び、いろんな場所で転がします。どこが楽しいかな?と自分で試しながら、これがいい!というところにたどり着く感じです。友だちのボールの行方もよく見ています。大切なのは「タノシイ!を繰り返すこと」。自分が楽しいと思うことを誰かと一緒にじっくりと繰り返すことで、楽しいことがより楽しくなり、やがて、一緒に遊ぶことが楽しいのだと感じられるようになっていきます。
午後のクラスでは年中さん、年長さんが元気いっぱいあそびます。
あるクラスでは子どもからの「リレーしたい」というリクエストで始まった親子対決。「やりたい人~」と声を掛けて集まった子どもたちと「仕方ないなぁ~」と言いながら集まってくれたお母さん達との対決が始まりました。まずは順番決め。「オレ、はやいからさいごにはしるわ」「いちばんさいしょがいい」などそれぞれの思いを口に出しながら、譲り合い折り合う姿も見られました。子どもたちはもちろん、大人も本気で走り、みんな口々に「久しぶりにはしった~~」と、疲れても清々しい表情です。
自由あそびなので参加はもちろん自由ですが、周囲では入りたいけどちょっと勇気がでない、負けるのも嫌だからしない、やりたいけど砂場遊びもやりたい、など色々な思いの中でみんなの様子を伺っています。Yくんもその中の一人。ドキドキするけど、みんながしているのは気になる!!とばかりに周りでお団子を持ってチラチラ。近くでうろうろ。最後まで視線を離さずリレーの行方を追っていました。Yくんの「よし、やってみよう」と思える瞬間までお母さんもそばでゆっくり見守ってくれています。
このように、あそびを通して気持ちの高まりや葛藤を経験することで自分の気持ちを調整したり、折り合ったりする力につなげていっています。それは子ども一人でできることではなく、一緒に喜んで、一緒に悩んでくれる大人の存在は欠かせません。親子通園だからこそ、一緒にできる喜びをたくさん感じる一年にしてもらいたいと思っています。毎月、あしび園で奮闘するみんなや、活動の様子を発信していきますので一年間よろしくお願いいたします。
🌸あしび日和🌸
さあ、2025年度のあしび園が始まりましたよ~!
今年は、どんな子どもたちがやってくるのでしょうか?
どんなご家族と出会えるでしょうか?
子どもたちは、どんな姿を見せてくれるのでしょうか?
今年度は、利用される子どもさんがすでに充足しつつあって、とても賑やかなスタートになりました。あしび園が初めてではない子どもたちにとっても、クラスが変わり、先生や友だちの顔ぶれが変わり、ちょっと戸惑うところもあるかと思います。また、初めて通われる方は、親も子も、当然のことながら緊張したり、不安だったりされることでしょう。
でもそれも、み~んな通る道。通ってきた道です。だから、み~んな、その気持ちはわかります。「ドキドキするよね」、「ハラハラするよね」、「イライラもするよね(^^;)」、「帰りたくなっちゃうこともあるかもしれないね」、そんなふうに、先輩のお父さん、お母さんは思ってくれているはずです。共感です。子どもたちの姿や困りごとは違っても、親の思いは「おんなじ」なのです。
「わたしもそうだったんです。でもね、きっと楽しめるようになるから!」「来てよかったぁって思えるから!」と、おしゃべり会の中で、そんな思いを話してくれた先輩お母さんがおられました。素敵だな、心強いなって思いました。
はい。だいじょうぶです。安心して来てください。元気が出なくても、笑えなくてもだいじょうぶ。
きっと、誰かは元気です。きっと、誰かが笑ってくれます。それでいいのです。
明日も待っています(^_-)-☆ (園長)