運動会のトリを飾ったのは、恒例の年長太鼓でした。
例年、この種目だけはリハーサルがありません。
9月の半ばに午睡が終わってからは、毎日のように練習を重ねてきました。
さあ、おそろいの手作りTシャツを着て入場です。
練習の時は、胸を張って誇らしげに歩いていた子どもたちも、いつもと違う雰囲気の中で、緊張と不安を感じざるを得ない様子でした。
さあ、これが本番!最後の演技です。
練習の成果を発揮して、堂々と太鼓を叩く子がいました。
一方で、緊張と不安と疲れの中で、先生に心と身体を支えてもらいながら、どうにかその場にいる子もいました。
それでも、時折見せる笑顔には、この取り組みへの楽しみが感じられました。
だからこそ、いつものように演じられない、楽しめない、子ども自身のもどかしさが伝わってきました。
♪やってみよう♪大きな拍手に包まれました。
さあ、最後の力をふりしぼって、退場です。
和太鼓の音に合わせて、温かな手拍子が最後まで鳴り響きました。
会場の皆さん、最後まで温かく見守って下さり、ありがとうございました(*^^*)
この取り組みを通して、12人の年長さんの姿は、次に続く子どもたちの“憧れの心”にたっぷりと栄養をそそいでくれたことでしょう。
今年の運動会も、泣いた子がいました。理由はいろいろです。
おうちの人や先生と一緒に、また励まされ、支えられながら、競技に挑んだ子がいました。
練習通りにはいかない姿を残念に思われたご家族もおられたことと思います。
それでも、そこにはやはり、「発達的な意味」があるのです。
それをていねいにひも解き、理解し、受け止めながら、私たちは、明日も、この子たちの発達の確かな支え手でありたいと思います。
そして、子どもたち一人ひとりが、生活やあそびの主人公になれるよう、その笑顔をつくりだしていきたいと思います(*^^*)