三日間降り続けた雨が、ようやく止みました。
これまでの経験を踏まえて、早々に避難された方もあったかと思いますが、降り続ける雨の音を聞きながら、家はどうか、田畑はどうかと気を揉みながら、祈る気持ちで雨が止むのを待っておられたことでしょう。
「命あってこそ」とは言いながら、モノにもそれぞれ歴史があり、共に暮らす中で人々の思いが刻まれ、命すら吹き込まれていくものだと思います。
そうしたものを残して避難されている方々の心中はいかばかりかと思います。
報道される各地の被害は、今回も甚大です。
被災された方々に心からお見舞い申し上げます。一日も早く、穏やかな日常が戻ってくることを願います。
そして、今日は76回目の終戦記念日です。
「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び…」昭和天皇による終戦の詔勅(玉音放送)の一節です。
これまでに、報道やテレビドラマや映画などでも何度となく聞いてきました。
当時、実際にこれを聞かれた方は、どのような思いだったのでしょうか。
映像で視る人たちの涙(嗚咽)にも様々な思いがあると感じます。
これまでにも、自分なりに様々に思いを巡らせるということをしてきましたが、想像するのでは到底およばない苦しみや悲しみがあるのだろうと思っています。
また、その「史実」を知る方たちがずいぶんお年を召されていて、それでもなお、語り継いでおられる姿にテレビや新聞等で触れる時、その記憶を抱えながらこれまで生きてこられたということの厳しさや苦しみがどれほどのものであったかと思い、せめて、私たちはその「史実」を受け止めていかなければならないと、改めて思うのです。
今回のような自然災害は、誰にも、どうすることもできません。
ただ、命を守りつないでいくためにできることはあるのでしょう。
コロナウイルスの感染拡大を抑え込むために、一つの命も落とさないように、私たち一人ひとりにも担えることはあるでしょう。
そして、戦争のない世の中であるために、私たちにできること、しなければならないことがあるでしょう。
今日という日に改めて、いただいたこの命に感謝し、愛する人たちの幸せを心からねがい、手を合わせたいと思います。
合掌