身体測定の日でした。
ずいぶんと、子どもたちは、やる気でやってきています。
待つのは大変なんですが、体重計や身長計の上に乗るんだということには見通しがどの子も持てるようになっています。
体重計の針が揺れるのが楽しいという子も、少なくはありません。
そんな中で、特に年長さんには、“じょうずに乗る”ということを意識させていきます。
バーンと飛び乗ったり、身体を上下に揺らしたりすると、「やりなおし」といったん、戻します。
ちゃんとすることを求めているわけではありません。(求めているところも、もちろんありますが・・・)
「やりなおし」と戻されることで、子どもたちがどうするか?を確かめているんです。
もしかしたら、変わらず、飛び乗っているかもしれません。
もしかしたら、そっと、乗るかもしれません。
もしかしたら、手をそろえて立つかもしれません。
子どもの中で、何かを振り返り、どうしたらいいのかを考え、調整していくような、そんな姿を引き出せるといいなぁと思っています。
だから、すぐに、「ちゃんとせぇ」ということはいらないんです。
それと、もうひとつ!
体重の後は身長を測ります。測定したものを先生は記録もします。
先生は、体重を測った子も、身長を測った子も、一度に記録しないといけないので大変なんです。
そこで、体重を測った記録を子ども自身で伝えさせてみました。
「『じゅう はち てん ろく』、これを先生に伝えるんよ」と、こどもに言っておきます。
すると、頑張って、記憶を振り絞って、伝える子。頑張ろうとするけれど、分からず聞き返す子。分からず困ってしまうけど、聞いてご覧と促されて、聞いて伝える子。
大事なことを相手に伝えるという、役目があることを託しているんです。
言えた子も言えなかった子も、自分が価値ある存在だということを感じていけるといいなぁと思います。