梅雨はあっという間に過ぎ去り、本格的な夏がやってきました。ジリジリと太陽が照りつけ、厳しい暑さに体がついていけず、疲れが溜まりやすい時期です。栄養のある食事と十分な休息をとり、しっかりと水分補給して熱中症を防ぎながらも、夏ならではのあそびを楽しんでいきましょう。
今月のあしび園のあそびを紹介します。
まずは、毎年恒例のお楽しみ会の様子から。
エプロンシアターやパネルシアターなど、職員の出し物を披露します。

「ジャ~ン!」先生の登場です!
あれあれ?なんだか、ちょっとおかしいぞ?先生だけど、先生じゃない?!

「先生の変わっているとこはど~こだ?」の声かけで、みんな真剣な表情で先生をまじまじと見つめます。
「あっ!顔になんかついとるぅ~!」大正解!!大喜びの子どもたち。遊戯室に笑い声が響きました。

楽しんでいるところに、♪チリン、チリ~ン♪鈴の音が聞こえてきました。
かき氷屋さんの登場です!(待ってました!)
まずは、かき氷屋さんからのデモンストレーション。チケットでやりとりすること、好きな味(色)を選ぶこと。
職員からチケットを渡してもらうと、みんなワクワクしながら、順番待ちをしています。
イチゴ味、メロン味、レモン味~!職員から「どれがいいかなあ?」と聞かれると、もう食べたいのを決めていたり、悩んでやっと決めることができたり、みんなのワクワクした仕草や表情が、とても可愛かったですよ!

続きまして、プールの様子をお伝えします。
小さいクラスでは、保護者に抱きかかえてもらって、水の中をゆらゆら気持ちよさそうです。子どもたちの”タンシイネ”の声が聞こえてきそうです。

こちらは大きいクラスのプールです。幼稚園や保育所でしていることを、「センセイ、ミテ!」とアピールしてくれます。
「プールさんプールさんこんにちは!」と言いながら、一人の男の子が顔付けを見せてくれました、すると、他のお友だちも次々、顔付けを披露してくれました。お友だちのかっこいい姿を見て、”ボクモ!”という気持ちが高まっていくようでした。
背浮きを見せてくれるお友だちもいました。上手ですねえ!

きれいな背浮きを披露してくれると、隣のお友だちも手をつきながら背浮きに挑戦!”やってみたい”の思いが感じられました。
素敵ですね!

隣の小さいプールでも・・・
背浮きをしているのを発見!ほっこりする微笑ましい時間でした。

夏ならではの活動をもう一つ。
保護者のご家族からいただいたすいかで、急遽スイカ割りをすることになりました。
全員参加してたくさんの声援を浴びながら、みんなと盛り上がりました。

割れたスイカは、みんなで美味しく頂きました。

最後に、クッキングの様子をお伝えします。
大きいクラスでは、マヨネーズをつくりました。
卵と酢と塩を混ぜたものに、少しずつサラダ油を注いでいきます。
職員がそっと手を添えながら、ゆ~っくりと注いでいく子どもたちの真剣な表情が見れました。

完成したマヨネーズでサンドイッチづくり。
「少し酸っぱいにおいがするね~」と言う子に、「お酢が入ってるからね」と。
自分たちでつくってみることで、ふだん何気なく口にしているマヨネーズを思い起して、気づくことがあったようです。
何からできているのかがわかり、「なるほど」と納得したり、自分たちの手でつくれることに驚いたりと、楽しい経験になったようです。

🍧あしび日和🍧
毎日、本当に暑いですね。しばらく、雨も見ていないような…
水不足で野菜や果実が育たなかったり、暑すぎて外に出られなかったり。一方で、台風に見舞われたりくまに襲われたり…と、自然にまつわるニュースや事故が日々報道されています。この先、自然と仲良く暮らしていけるのだろうか?と心配になります。
あしび園では、夏らしい活動を!と日陰をつくりながらプール遊びを楽しんでいますが、お水は大切に…ということも肝に銘じて。
プールと聞いて、「ヤッター!」と心弾む子どもたちがいる一方で、「え~、いやだなあ」と尻込みする子どもたちもいます。どうしてでしょうか?
そこには、その子なりの「わけ」があるはずです。水遊びは好きだけど、プールは苦手。だって、水しぶきがどこからともなくやってくるから。お水が顔にかかるのがいやだから。みんながキャーキャー言って、うるさいから。おうちのお風呂なら、大丈夫なのに…。また、プールなんて、だいっきらい!水がゆらゆらするだけで、怖くなっちゃう。溺れたらどうしよう…なんて思っている子もいるかもしれません。はたまた、今日はそんな気分じゃないの!眠たい。おもちゃで遊びたい。なんてこともあるかもしれません(^^;)
いずれにしても、「いや」の理由は何なのか?何が子どもに「イヤ」と言わせているのかを考えてみたいですね。そうすれば、なんとかプールに入らせよう、少しだけでも、足だけでも、見るだけでも…と、いつの間にか大人の思いが先行してしまうようなことにはならないでしょう。ついそうなってしまうのは、プールに限ったことではありません。それも、仕方のないことです。なぜって、大人にもねがいがあるのですから。
ただそのねがいが、子どもの「よかった」につながるかどうかが肝心です。「おもちゃではなくて、プールだ」これは、一歳半の節目を超えるとみられるようになる切り替えの力です。また、「怖いけれども(不安だけれども)、プールに入ってみよう」これは、4歳を乗り越えていく子どもたちの中に育っていく心のはたらきです。それぞれの発達において、こうした力を発揮することで、子ども自身が、自分が大きくなっているのだという手応えを感じられればと思います。切り替えて、踏ん張ったことで、「あ~よかった」「たのしかった」という子どもの満足感や喜びに出合いたいものですね。日々の療育の中で、そんな素敵な力を子どもたちの中に蓄えていきたいと思います。
そして、おとなのねがいは、子どもの幸せをねがうからこそのそれ、でありたいと思います。 (園長)
