山や路地の樹々も紅葉をはじめ、すっかり秋めいてきました。日中の陽射しは心地よく、戸外でも過ごしやすくなってきましたね。そんな心地よい季節の中、10月は園から一歩外へ踏み出し、それぞれのクラスで園外療育を行いました。
🍀午後のクラスは明王院へ🍀
あしび園の近くにある明王院へ行き、山登りを行いました。今年は明王台の展望台が工事中だったため、明王院の駐車場から明王台展望台下の駐車場までの距離を『お散歩ビンゴ』をしながら登って行くことにしました。
『お散歩ビンゴ』は9つの指令(どんぐりなど)を親子で見つけ、見つけたらシールを貼っていくものです。
普段ならお家の方そっちのけで先々行く子もお家の方がビンゴカードを持っているので、見つけると後ろを振り返りお家の人の元に戻ったり、お家の方の歩調に合わせたりしながら登る様子もありました。
3つそろってビンゴができると「ビンゴになった!」と嬉しそうに教えてくれました😊
途中の広場では福山の街並みを見ながら自分の家や知っているお店を探してみたり、あしび園にいる先生に向かって「やっほー」と叫んだりしました。
子どもたちが叫んだ後に「やっほ~」と小さな声がかえってくると・・“びっくり😲!!”。
そんな子どもたちの表情はとても可愛かったです💕

そして、頑張って山を登った後はお待ちかねのおやつタイム!!
お家の方に事前に「園外療育で食べるおやつをそれぞれ100円分買い物して持ってきてください」とお願いしました。おやつへの楽しみや期待感を高めていくことはもちろんですが、買い物を通してお金に触れ、100円でどのくらい買えるのか考えたり、選んだりすることを親子で経験してほしいという思いもありました。
自分で選んだお菓子を嬉しそうに教えてくれたり、同じものを買ってきた友だちを見つけると嬉しかったり、自分の買ってきたおやつを職員や友だちにおっそわけしたり・・・そんな気持ちや場面の共有がおやつタイムをさらに楽しいものにしてくれました😊
おやつを食べた後は下山です。下りは勢いに任せて動いては滑ったり、転んだりしてしまいます。しっかりと踏ん張るなど体の調整が必要になってきます。足元を見ながらゆっくり、こけないように踏ん張る子どもたちの姿がありました。

明王院の山を下りきると最後にご褒美シールを一人ずつ選びました。
山登り頑張った!たくさんビンゴを作って頑張った!!天狗さんはちょっぴり怖いけど頑張った!!!などなど、子どもたちの頑張りをたたえながら、子どもたちもお家の方もいっぱい頑張った山登りになりました🌸

🍀午前のクラスはファミリーパークへ🍀
午前のクラスはファミリーパークに行きました。
大きな総合遊具にはいろいろな滑り台があります。好きな滑り台を繰り返し滑ったり、いろいろな滑り台にチャレンジしたり、遊具を登った先で出会った滑り台を滑ってみたり・・様々な子どもたちの姿がありました。
お家の方も「お尻が痛い!!」と言いながらも子どもたちと一緒にたくさん滑り台を滑ってくれました。お家の方が一緒に滑ってくれる!楽しいことを共有してくれる!!それもまた子どもたちの笑顔につながっていましたよ😊

たっぷりと遊具で遊んだ後はどんぐりを拾ったり、鹿やくじゃくを見たりしながらゆったりと散策を楽しみました🌸
散策の道にはどんぐりがたくさん落ちており、お家の方と一緒に拾いながら歩いていきました。
“イイもの探し”はお散歩の醍醐味でもありますね。
また、散策中にカマキリやかたつむりを見つけ、みんなで囲んで観察しました。触ってみたくて、そ~っと手を差し出してはカマキリの威嚇にびっくりして手を引っ込めて、また様子をうかがって手を差し出してみて・・。そんな繰り返しの中、“チョン”と触ると満足そうな子もいました。ドキドキする子は少し離れた場所でカマキリやお友だちの様子を見ていましたよ。

そしてお待ちかねのお弁当タイム!!青空の下で食べるお弁当は格別です。
家では中々食べてくれない子が自分でよく食べたり、逆にいつもと違う雰囲気にドキドキして食べることが難しかったり、子どもたちの様子は様々でしたね。いつものようにごはんが食べられなかったことで少し“しんどいな”と感じられたお家の方もおられましたね。当然のことと思います。しかしこれもまた経験です。親子通園だからこそ経験を通して“できた、できない”でなはい子どもの苦手を知れたり、頑張る力を見たりすることができます。苦手に向き合うときはエネルギーも必要ですが、一人で悩まず一緒に“どうしたらいいかな”を考えていけたらと思っています!!

お家の方、朝早くからお弁当の準備をしてくださりありがとうございました💕
山登りや遊具あそびなどでどのクラスもしっかりと体を使い、楽しい気持ちをお家の方やお友だちと共有することができた園外療育となりました!!!
⭐あしび日和⭐
11月になり、すっかり秋も深まってきました。つい先日まで、この暑さはいつまで続くのかしら??などと思っていましたが、10月を迎えると、遅ればせながら、朝夕が少し肌寒くなり(日中はまだ暑かったですけれど)、見上げる空にはすじ雲が流れ、秋晴れの空の青さは格別です。やはり季節は巡るものだと、しみじみ思います。とはいえ、今年の夏の長かったこと!!
日本には、四季があります。その移ろいを私たちは日々の生活の中で様々に感じ取っていきます。少し汗ばむ、ちょっと肌寒いといったことで、衣類や寝具を替えていきます。室内にいても、冷房から暖房へという具合です。
目や耳に触れるものも変わっていきます。足元に咲く花も季節ごとに違います。賑やかなセミの鳴き声も、いつの間にか鈴虫の優しい音色に変わっていきます。山々の色合いも、春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、そして栗や柿が実り、足元にはどんぐりがコロコロと転がります。空気の乾きも違うので、空の青さや山々を望む風景、お月さまの輝きも違うのですよ。
食べるものもその季節ならではのものもたくさんありますね。もはやスーパーに行けば季節を問わず様々な野菜が並んでいますが、果物はそうもいきません。いちご、桃、ブドウ、いちじく、なし、柿、みかん、りんごetc…という具合です。今年はまだブドウがたくさん並んでいます。やはり、夏が長かったということでしょうか。
せっかくですから、できるだけ、そうしたことに気持ちを向けながら日々を送っていきたいと思います。忙しさの中では見過ごしてしまうことも、あしび園の活動の中では、少しでも触れたいと思います。下駄箱の上に飾られている花にも、少し目を留めてみてください。職員宅に咲いた花ですから、季節を教えてくれているのです。活動も水遊びから乗り物遊びやドッチボール。そして散策へ。遠足は楽しかったでしょうか?
子どもさんと過ごす時間の中で、季節をたっぷりと味わってください。そして、おうちの方の目や耳に触れたことを共有してみてください。子どもさんにとっては、新しいことを知るって、とっても素敵なことではないかなと思うのです。 (園長)
