2月は、雪が舞ったりうっすらと積もったりするような寒い日もありましたが、ここのところの陽気で梅の花が咲き始め、春の足音が聞こえてきました。あしび園では毎年恒例の豆まきあそびをしました。クラスに合わせて2種類の鬼さんが園庭に登場!午前のクラスではかわいい鬼の的にむかってカラーボールを投げました。怖さより楽しさが大きいようで、投げることはまだ難しい子どもたちも一生懸命ボールを拾って、鬼に向かっていました。


一方で午後の鬼は・・・というと、本物の(?)かなりこわーい鬼が登場し、泣き叫んだり、おうちの人に抱っこしてもらったりしながら逃げ回る子どもたち。‟こわい・・・”でも‟やっつけたい!”と、葛藤しながらも戦う姿はとてもかっこよかったです。様々な事情から昔ながらの行事が減りつつある中で、諸説ありますが、「自分の中のイライラ鬼、プンプン鬼、しくしく鬼をやっつけるぞ」という由来にのっとり、今後も取り組んでいきたい行事の一つです。最後は鬼と握手して仲直りをしましたとさ。

(お引越しゲーム)
午後の園庭あそびでは、少しルールのあるあそびを楽しむことが増えてきました。ルールはわかりやすく、「あー、たのしかった」と終わることができるあそびを取り入れることで、友だちとあそぶ楽しさを知っていきます。
今回は〈お引越しゲーム〉です。地面に描かれた、マル、サンカク、シカクのおうちにお引越ししながらオニから逃げていきます。オニが「サンカク!」と言うとつかまらないように一生懸命逃げていきます。

次はどこになるのか、つかまったらどうしようか、ママはちゃんといるのか・・・色々な気持ちの中、最後まで指令を聞きながら待つことや、周りを見ることを知り、ワクワク、ドキドキを他の人と共感していく。こういったあそびこそ繰り返しにつながっていくんですね。

(ミュージック・ケア)
2月16日からの一週間は遊戯室を使って「ミュージック・ケア」の体験をしました。「ミュージック・ケア」とは、〈だれでも、どこでも、いつでも 楽しめる音楽療法〉です。参加の仕方もいろいろでOK。まずはお母さん達が楽しむこと。リズムに任せて心を開放し、身をゆだねること。あしび園の子どもたちもそれぞれのスタイルで楽しい時間を共有しました。

午後のクラスでは太鼓のバチを使ってリズムを刻みます。バチとバチの先を真剣に合わせたり、床に打ち付け強弱をつけたり、『ピッ』と言われて止まったりと自分の身体を調整しながら音楽に合わせていきます。みんなと一緒に楽しい時間、優しい時間を過ごすことができました。


🌸あしび日和🌸
数か月に一度、あしび園を卒園した母子がプレゼントを持ってきてくれます。青年は二十歳を超えました。そのプレゼントとは…

広告を大好きなシュレッダー(手回し式)で細かくしてつくった【油の吸い取り紙】です。初めからそのつもりでシュレッダーにかけたわけではありません。本人が大好きなのはシュレッダーを回すこと。それで紙が小さくなることがおもしろさと手応えです。
さて、この小さくなった紙の山をどうしたものか?そこでお母さんが思いついたのが【油の吸い取り紙】というわけです。お茶のパックに詰めるとはなかなかのアイデア。さらにそれをお母さんが広告で折った箱につめていきます。なかなかのクオリティーです。

ここで素敵なのは、本人が大好きなことをとことん楽しんでいること。それから、本人の大好きなことをお母さんがとても大切に思っていること。だからこそ、これを本人にとって何か目に見える喜びや手応えに変えられないかなあ?と考えて生まれたのが、この【油の吸い取り紙】なのです。
幼児期、学齢期、思春期と、決して簡単ではなかった子育ても、家族や彼を介して出会った人たち(施設職員、教員、先輩母さん、ママ友、本人の友だちetc…)、そして、本人の小さくとも確かな発達の力に励まされながら乗り越えてこられたのだと思います。また、そうした中でお母さんが学び得たものはとてつもなく大きいと思います。だからこそ、この【油の吸い取り紙】が生まれたのです。長い時を経て、こうして笑い合える母子でいてくれることの尊さに、会うたび胸が熱くなります。「つかってください」と、少し照れ臭そうに手渡してくれる姿のなんとも頼もしいこと。ありがたくいただきます。
母子にとって、あしび園は楽しいばかりの場所ではなかったと思います。でも、振り返った時に、その人生においてなくてはならない場所でもあったかなと自負しています。だからこそ、今があるのだと。いつまでも、大切に思ってくださってありがとうございます。ここでの数々の出会いもお母さんの宝物の一つではないかと思います。私たちにとっても、もちろんそうです。
Sちゃん(そろそろ呼び方を変えなければね(^_-)-☆)、お母さん、いつもありがとうございます☆いつでも、お待ちしています。
