梅雨を迎え、暑さをしのいで日陰に隠れていたカタツムリも、しとしとと雨の降る日にはひょっこりと顔を出し、子どもたちを喜ばせてくれます。雨が降ったり陽がさしたりと、天気が変わりやすい時期ですが、あしび園に通う子どもたちは、お天気にかかわらず、室内でも戸外でも汗をかいて元気いっぱいです。
さて、6月に入り、あしび園では本格的な泥んこ遊びが始まりました。
あしび園での泥んこ遊びの様子を紹介しますね😊
【午後クラス】
今年度はあしび園での泥んこ遊びを経験している子も多いため、子どもたちが遊びの中に目的を持ったり、みんなで一体感を味わえるような遊びを展開していきたいという職員の願いから“大きな池づくりの工事をしよう!!”と大まかな一つのテーマを決めました。
おあつまりで『池づくり工事をしている絵』を見てお話をし、子どもたちそれぞれにイメージや目的をもち砂場へ向かいました。
まずは池づくり!!
大きなスコップ、小さなスコップなどを手に持ち、砂場で大工事が始まりました。掘っていく中で「これくらいかな?」「もっと大きくしてみたら?」「深くしたらどう?」など子どもたちからの提案もありました。

大きな池を掘った後は・・・水運び!!
コップや水筒、大小のバケツなどいろいろな道具を用意しました。子どもたちの思いは様々で自分の手にあったものを選ぶ子もいれば、たくさんの水を運びたいと大きなバケツを選ぶ子、大きなバケツは難しいけど、これなら・・と大きめの水筒を選ぶ子もいました。

大きなバケツにたくさん水を入れると重たくて、自分一人では運べない・・・。どうしよう・・。
考えた子は大人や友だちの助けを借りたり、自分で運べるくらいの量に減らしたりしていました。
経験を通して子どもたちはどうしたらいいかを考え、学んでいきます。大人が子どもの考える場面を先取りし、手取り足取りやってしまうのではなく、どうやったらいいか自分で考える間を大切にし、必要に応じてヒントや手助けをすることが大切だと改めて感じた一コマでした😊
最後はみんなで作った池にジャンプ!&泥団子爆弾!!
ジャンプして水しぶきがおきる様子、ジャンプする距離がだんだんと伸びていく様子など、それぞれに楽しみ方がありました。汚れることが苦手な子も“友だちや先生と一緒なら!!”と手をつないだり、抱っこしてもらったりしながら池の中にジャンプしていましたよ。


遊びの中では「池を掘る」「水を運ぶ」「ジャンプする」とそれぞれの行程をひとつずつ楽しむ姿から、繰り返しの中で「池を作ってジャンプする」と遊び全体にに期待感を持ちながら楽しむ姿に変化も見られました。
【午前クラス】
午前のクラスでは初めて泥んこ遊びをする子や泥んこが苦手という子もいます。そういった時は“どんな事なら楽しめるかな??”“きれいな水ならどうだろう?”“みんなと少し離れた場所ならどうだろう?”と考え、安心できる遊び、場所、人を大切にしながら、子どもたちが少しずつ水や泥に慣れ、楽しさを発見していけるように遊びを展開していきました。

⭐水運び⭐
水道屋さんで水を汲み、少し離れたところに設置したトイに水を流しに行きます。一度流したら気持ちが途切れてしまう子もいるため、子どもたちの気持ちがつながるように「こっちだよ~」と大人が呼びかけます。その都度大人の呼びかけに反応し、水を運んでいた子も繰り返しの中で水を流すことが楽しくなってくると“もう一回”と自分で戻って水を流しに来る姿に変わってきていますよ😊


また、水を流していく楽しみの一つとしてトイの上に泥団子を置き、水を流して泥団子を流していきます。水を流して終わりではなく、泥団子の行方を目で追いながら最後まで流れていくか確認している子もいます。一方で泥団子をトイに乗せることを楽しむ友だちもいますよ。
⭐じょうごロケット⭐
大きなペットボトルで作ったじょうごに子どもたちが水を運び、ためていきます。お家の人も一緒に水運びのお手伝い!!一緒に「わっしょい、わっしょい」と運んでくれます。お家の人も一緒に運んでくれることで安心感につながり、子どもたちも“やってみよう”と気持ちを向けていました。

水がいっぱいたまったら「3,2,1」の掛け声で水が噴射!!
勢いよく出てくる水に子どもたちの視線もくぎ付けです。

あしび園では遊びの中で何かをする前に「3,2,1」と職員が声を掛けることがあります。声をかけることで“くるぞくるぞ~”と子どもたちの気持ちを高める間を作ったり、やってくれる人に注目し、期待感をもったり、みんなで気持ちを一体にしたり・・・などなど、声掛けにも意図があります。泥んこ遊びの中でもこの「3,2,1」がたくさんちりばめられていますよ。
それぞれの年齢やクラス、経験によって楽しみ方は様々です。ひとつの遊び方に縛られず、いろいろな遊びを展開していけることも泥んこ遊びの醍醐味ですね!!
7月にプールが始まったら泥んこ遊びはしばらくお休みですが、秋にまた泥んこ遊びを再開する予定です。子どもたちの遊び方がどう変化していくかそれもまた楽しみの一つです😊
☂あしび日和☂
今年の梅雨は本当によく降ります。先日は芦田川の河川敷がすっかり水に隠れてしまうほどの雨でした。沖縄では早々に梅雨明けが発表され、この地域にもそろそろ本格的な夏が訪れそうです。
皆さんは、立葵(タチアオイ)という花をご存知でしょうか。梅雨の少し前から咲き始め、すっと伸びた茎の下から順に花をつけていき、一番上の花が咲く頃に梅雨が明けると言われています。毎年、通勤途中の庭先にこの花を見つけると、「ああ、今年も梅雨が来たな」と思います。そして、日ごとに上へ上へと花が開き、下の方から枯れ始めて倒れそうになる頃、ちゃんと梅雨が明けていくのです。同じ頃、空にはもこもこの入道雲が姿を見せます。これもまた、本格的な夏の訪れを知らせてくれます。昔の人は、カレンダーなどなくても、こうした自然の変化を通して季節の移ろいを感じ取っていたのだろうと、しみじみ思います。そして、気候変動が心配される中でも、こうして自然のサイクルが大きく変わらず続いていることを不思議に思います。
近年は夏の暑さが厳しい上に長く、「日本の四季は二季になってしまったのでは」と言われることもありますが、カタツムリやタチアオイ、入道雲、夏野菜やくだものなど、その季節ならではの出合いは確かに残っています。水遊びやどろんこ遊び、プールや海水浴も、夏ならではの楽しい経験の一つです。生活の中に目を向け、身体を通して季節を感じることで、私たちは四季の豊かさをじっくり、たっぷりと味わうことができます。今年の夏も、きっと暑くなるでしょうけれど、生活や遊びの中で「夏」を見つけながら、楽しく過ごしていきたいものですね。
