玄関先で、まどろむように過ごしているHくんに、セミとりに行った子どもたちに向けて「おーい」と声をだして見せると、同じように声を出し始めました。
声をかけあう事がおもしろくなると、手を強く引いて、フェンス沿いのコンクリートの上を平均台のようにして歩き出しました。
何度も、行っては帰りを繰り返しますが、手はしっかりと握っています。
次に向ったのは、三輪車!これまた、うれしそうに手を引いていきます。
「さかみち、さかみち」と声をかけ、ヒューム管の坂からおりると、うれしげに「さかみち、いこお」と言葉で伝えてきます。
今度は自分で運んできました。
すごく、“やりたいこと・伝えたいこと・伝えたい相手をもってきている”表れです。
ことばも増え、ことばと物事がつながり、自分でできることの喜び(主体性)をもってきています。Hくんにとっては、楽しい時期です。
その楽しさは、活動の内容・やりとりする相手・何度も繰り返す量が大切になります。
この力を蓄える活動がこれから始まりますね。