午後からの研修はマカトン法についてでしたね。
AAC(代替補助コミュニケーション)は、ことばに代わる手段でもあり、ことばを手助けするためのものでもあります。
その他、いろいろはお話で聞かれましたね。
『ことばって、何のためにあるのか?』っていうと、一番は『伝える』ためですね。
『伝えるためには、何が必要か?』っていうと、〝伝えるための相手〟〝伝えるための内容〟〝伝えるための方法〟が大切です。
グループ活動を始め出した頃から、行動で思いを感じられるようになってきていたSくん。
腹ばいスクーターに乗りに来るようになったり、声をかけるとレースに参加するようになったりと、Sくんの意志が分かるようになっているところです。
指さしでいろいろと教えてくれるんですが、先日、園庭で空に見える飛行機を教えてくれるんです。「飛行機じゃねぇ」と返すと、うれしそうに指さししながら、飛行機を見つめ、伝えている先生を見つめ、笑顔になります。物と人とSくんがつながっている瞬間です。
この瞬間が、ことばを獲得していく瞬間でもあるんです。
給食あとの時間、今度は自分のソックスを指さして教えてくれています。英語でスポーツと書いてあるんです。「かっこいいなぁ!」と返すと、今度は反対のすそをまくり上げ、反対のソックスを見せてくれます。〝こっちもあるよ!かっこいいじゃろ!〟って感じでしょうか。
決して、ことばではないけれど、Sくんの振る舞いは、ことばに匹敵するものです。
ことばの力が見えている姿です。まもなく、ことばの花が開きますよ!