楽しい、楽しい、プールですが、決して楽しいだけがプール活動ではありません。
日ごろの療育でやっていることが発揮されるのもプールの活動です。
子どもたちにとっては、いきなり、日課が変わります。
今までとは違うことをするわけですから、何をするのか子どもたちにとっては分からないことだらけです。分かるためには、何をするのかの話を聞く、何をしているのか見ることをしていきます。
朝の会で、持ってきた水着を見てみます。着替えをする姿を見せてみます。
着替えることへの意欲、その気にさせるという導入があります。いくら、「プールよ!着替えて!」と言っても、子どもたちがその気にならなくては、させるだけになってしまいます。その気になるための働きかけが大事です。
プールの中に入ってしまうと、大興奮になってしまう子どもたちですが、このプールの中でこそ、何をするのか、耳を傾ける、目を向けるという力を発揮させることが大切です。
「壁にピタッ」と子どもたちに動作と言葉で伝えていきます。徐々に、プールのふちに子どもたちが位置づいていきます。この体制で、聞く見る姿勢の完成です。
では、「水をおなかにかけます!」「頭にも」「顔にも」と、することが伝わり、プールの活動にとなっていきます。
プールだけでなく、どの活動にしても、子どもたちを、その気にさせるための導入がとても大事になってきます。