給食で、よく言われるのが、“三角食べ”です。
子どもたちは、まんべんなく食べるというのが難しいんですよね。
多分にもれず、Fちゃんも、同じお皿のものばかり食べて、そのお皿が空になると、隣りのお皿にうつります。いくら、「他のごはんもあるよ」と声をかけてもいっこうに変わりません。
Fちゃんの持つ特性でもあるのですが、一つお皿が空くことで、はじめて次のお皿に向かっていくことができるんです。本人の中で、“おさまりがいい”んですね。
そんなFちゃんの食べ方が最近、少し変わってきました。
あえものを口にしていたのですが、隣りで、先生がスパゲティーをフォークで巻いて食べていると、視線を向けてきます。切り替わらないかなぁと思いながら、食べて見せるんですが、変わりません。
ですが、しばらくしてスパゲティーのお皿に手を伸ばし、食べ始めました。
あらっ、途中で食べかえちゃった!
“食べかえたことがすごい”というよりか、気持ちを、あえものにも、スパゲティーにも向けて、“どっちにしようかな?こっちもいいなぁ!と、巡らせていることがすごいなぁ”と思います。
思いを巡らせるというのは、頭の中で、考えていることであり、選んでいるということでもあります。
思いを巡らせるために、“先生もおいしそうにたべてるなぁ~”、“フォークをクルクルしてたてるなぁ~”、と憧れる姿が大切なんだと思います。
そんな憧れをたくさん作ってあげたいですね。