心地よい日和の中、第42回卒園式がありました。22名の子どもたちが巣立っていきました。
何度も何度も、練習した保育修了証書授与。かっこよく決めた服で、舞台にもらいに行きます。
泣いてお母さんのところからもらいにいった子、お母さんの元へ帰る子、もうダッシュで前に出る子、証書を放り投げる子、泣き崩れながら歌う子、でんぐり返しをしようとする子・・・・もちろん、証書を受け取るのは、みんな?かっこよくしていましたが、本当にいろんな姿を見せてくれた卒園式でした。思わず「はぁ~」と思ったり、「もう」と思ったり、「どきどき、ひやひや」したりと、保護者の方も緊張でしたね。
草笛の行事の時に、かならず、「子どもたちにとってはいつもと違う環境の中で緊張もします。いつも通りにいかないこともあります」とお伝えします。卒園式もそうです。いつもと違う環境というのもそうですが、最後の行事ということも子どもたちの中にはあったかもしれません。“さいご”という本当の意味で理解しているわけではありません。ですが、3月に入り、“行事でいろんなことをする”“お母さんたちが出入りする”“前の日にはきれいな服が出てくる””お母さんもきれいな服を着る”など、子どもたちは、何かを感じます。なにか特別なことなんだと!
子どもたちには、確かに、発達に遅れがあります。障がい特性を持っています。だから、”できない””わからない”と思わないでください。時間をかけながら、手をかけながら、つかんでいくことができる子どもたちです。人の様子、人の思いを感じることができる子どもたちです。未来に向かう子どもたちです。その未来を楽しみに楽しみに、みてあげてください。
『この子らを世の光に』