梅雨に入りましたね。今朝は曇っていたので、外であそべるかと思っていましたが、バスが到着する前から雨が落ちてきました。
子どもたちにとっては、“登園すると、外へ遊びに行く!”という流れになっているので、雨が降っていて外で遊べないということは、なかなか分かりにくいことです。
何人かの子どもたちが、片づけを済ませて、靴をはいて、玄関で立っています。
Mちゃんは、悲しそうに涙します。つらいなぁと感じるような泣き方です。
先生が、「ざんねん、ざんねん、今日はしかたないね」と膝に座っているMちゃんに声をかけます。Mちゃんも悲しみながらも「しかたない、しかたない」と繰り返しています。
「しかたない」という言葉が分かっているわけではないと思いますが、先生の向けてくれた言葉を唱えながら、一生懸命、気持ちの整理をしていました。
外であそべないことが分かることよりも、外で遊びたいという気持ちを持つことや自分で気持ちを整理しようとしているMちゃんは、素敵です。
外へ行かせてくれと、しきりに先生の手をひくKくんと、Nくん。
Kくんは、外あそびは何か見えてこなくて、いこうとはしませんでした。最近やっと、外あそびに気持ちが向くようになってきたばかり。なので、そりゃ、外へ行きたいですよね。思うようにならなくて、泣き叫ぶこともありますが、先生に伝えようとする姿は偉いなぁと思います。
Nくんは、自分の思いが通らないと、すぐに、ひっくり返ってしまい、落ち着くのは、決まって、“おんぶ”でした。
そのNくんが、靴をはいて、行く気満々!でも行かれません。しばらくは先生の手を引っ張っていましたが、手を引きながらも周りの様子に目を向け、靴を脱いで、靴を片づけて、室内に戻りました。自分の中で、気持ちを切り替えている姿でした。自分の思いとは違う思いや事柄にも目を向けることができる力を持ってきています。
ということは、“おんぶでないと気持ちがおさまらない”ということではなく、他のことでも気持ちをおさめることができる力を持ち始めているということだと思います。
芽生えてきている力をどう発揮させるかが今後の取り組みですね!