木下先生の講演会をたくさんの保護者の方が聞いてくださって、本当に嬉しかったです。
お父さんたちも一緒に聞いてもらえたのは、さらに嬉しかったです。
指名をされたKくんのお父さん、T君のお母さん、ドキドキだったでしょう?
でも、ステキにお話しされていましたよ。ありがとうございました。
(Kくんのお父さん、これに懲りずにまた来てくださいね)
そして、“子どもたちへの愛情”がさら増したのではないでしょうか!
木下先生から、以下のようなメッセージと補足がありましたので、転載いたします。
ご一読ください!
『先日は,つたない話を熱心に聞いていただきありがとうございました。
保護者の皆さんの熱い思いをいっぱい感じる場でした(演台側にいますと,お一人ひとりの願いや思いが一つのかたまりとなって,不思議なオーラを出されているのを感じるのです)。私も思わず力が入り,あれこれ盛り込んで,やや時間不足となりました。
最後の3つの自分(誇らしい自分,今ここにいる自分,必要とされる自分)を子どもたちに感じてほしいという内容について,少し補足します。今回,それぞれの「自分」が具体的にわかりやすいように,絵本を使いました。そこで具体化されたのは,あの年齢の子どもにとっての一例です。服が自分で着られたり牛乳を注げることが「誇らしい自分」につながる。お手伝いをすることが「必要とされる自分」を感じる。これらはいずれも,「なっちゃん」の場合です。
誇らしさを感じる内容は,まさに子どもさんが今,挑戦している課題によって異なります。楽器の音を鳴らす,食器を渡す,トランポリンに挑戦するなどなど,自分に手応えを感じる内容は一人ひとりユニークなものと思います。
また,「必要とされている」感覚は,誰もがこの世に誕生して以来,身近な家族から受け取っているものでもあります。子どもたちは,それぞれのご家族にとって欠くことのできない「必要とされる」存在です。そこにいること自体が,何よりもかけがえのない,周りの人とって「必要不可欠な」こととなっているでしょう。
他方,保護者の皆さんは子どもにとって「必要とされている」存在です。人は他者から必要とされるとき,自分のこと以上に力を発揮する。このことに確信をもったのは,親としての自分を振り返ったり,多くの保護者の方や熱心な実践者とお会いしたことによります。そして,必要とし,必要とされる相互の関係は,きっと親子の関係にとどまらず,先生と子ども,先生と親,子どもと子ども,私たちと地域の人たちと少しずつ広がっていくと思います。そうした関係が園内や地域に根づくことが,子ども自身の発達や私たちおとなの人生を豊かにする原動力となっていると思います。
こうした関係の輪が,福山の地にしっかり広がっていることを,今回あらためて確信しました。』