思いと違うと、怒ってしまうNくん。
ブランコに乗りたくて、先客を押しのけ、先生に“押して”と訴えています。
遊びたいことができてきて、しかも、それを先生に伝えてくるのは大きな成長です。
自分の思いで、押しのけていたNくんに、少し、抵抗を入れてみることにしました。
Nくんと同じく、ブランコに乗りに来たEくんを一緒に乗せてみることにしました。
「Nくん、Eくんも一緒にのせてあげて」と声をかけ、膝に座らせます。
怒るかなぁと思いきや、お腹に手を回し、優しく抱きかかえてあげています。
「ぶらんこ、ゆれて~」と、ひと歌うたって、Eくんを下して、「たのしかったねぇ」「優しいねぇ」と手をたたきます。
Nくんも、ニコッと手をたたきます。
次にやってきたRちゃん。おなじように、一緒に乗ります。抱きかかえて乗り、終わると手をたたいてにっこり!
またまた、Eくんと乗ります。3回目も抱きかかえはするものの、少し、顔が曇ります。
そのあとは、Nくんのためのブランコをしました。
なかよくブランコを乗ったNくん。まだ、一緒に乗ることが楽しかったわけではありません。
でも、乗りたかったブランコに、乗れるには乗れた思いがあって、そこに、先生から言われた友だちも一緒に乗らせてというお願いを聞き入れてくれました。
満足できることがあるからこそ、相手の思いもうけいれてくれることができました。
それが、お友だちと一緒に、たのしいと感じられる一場面でした。いい顔で手をたたいていましたよ。