陽射しが強くなり、初夏を感じるこの頃です。あしび園の子どもたちはそんな陽射しにも負けず、今日も元気いっぱいです!!
外遊びでは水遊びが楽しくなってきていますよ。あしび園では外遊びの締めくくりとして、シャワーを使ってミストを浴びます。繰り返しの中で、ひんやり冷たいミストに子どもたちも吸い込まれるようにやってきます。
うれしそうにはしゃぐ子どもたちも、シャワーが止まると“えっっ!!”とピタリ。動きが止まります。視線をシャワーと職員に交互に向けて、どうした?なんで?の表情。
職員が「なになに?どうしたの?」と尋ねると、「もう一回!!」とひとさし指を立てる子も。職員は、その要求を受け止めて再度「3,2,1」と声をかけてシャワーを出します。子どもたちの期待感をぐぐぐ~っと高めて惹きつけて、シャワーを出す間合いをはかります。子どもの要求を引き出しながら、押したり引いたり。ちょっとじらしてみたり。シャワーが出てくると子どもたちも嬉しそうです。ミストを浴びたり、シャワートンネルをくぐったり、ジャンプしたりと、いろいろな遊び方を楽しんでいます。
🌳サーキット🌳
午前中のグループではサーキット遊びをしました。子どもたちが自分でやってみて、“できた!”と感じられる高さや大きさはどれくらいかな?と考えながら、滑り台やトンネル、平均台やジャンプなどのサーキットを組んでいきました。
最初は不安でおうちの方にからだ全体を預けていた子も、回数を重ねる中で少しずつ自分でやってみようとする姿につながっていきます。そうして、自分でできた時に「すごい!」とまわりの大人に声をかけてもらうことで、嬉しそうな表情を見せる子どもたちの姿もありました。
あそびの中で、職員はおうちの方に、“すべり台の下で待っていて、子どもが滑り降りてきたら、くすぐってみてください”、“トンネルは出口で呼びかけてみてください”などと声を掛けます。最初はちょっと戸惑っているおうちの方も、言われるままにやってみて、子どもが笑顔見せてくれたり、自分の方に向かってきてくれたりするとうれしくて、手応えになって、おうちの方の「やってみよう」につながっていきます。繰り返しの中でくすぐり方が上手になっていくおうちの方もおられました。
一方、子どもたちはというと・・滑る楽しさだけでなく、くすぐられることで楽しみが倍増し、“もう1回”という気持ちの高まりにつながります。また、トンネルも出口で待ち構えている職員やおうちの方と「ばぁ~」とやりとりするのが楽しくて、「ばぁ~」を期待して繰り返し楽しむようになっていきました。
🏠しっぽとり🏠
もう一方のグループでは、しっぽとり(追いかけごっこ)を行いました。どうやったら子どもたちが楽しめるかな?とクラスの職員で考えながら、まずは“追いかけること”、“追いかけられること”が楽しい!と感じられるところからスタートしようということで、「ロボット機関車」の音楽に合わせて走ることから始めました。軽快なリズムに合わせて走ったり止まったり・・・「まてまてまて~」と職員が追いかけると、お母さんの背中で子どもたちの気持ちも弾みます。途中のひらひらトンネルにつかまることも楽しみの一つになっていました。
楽しさを積み重ねた後はしっぽをつけていざスタート!!
職員が「今度はしっぽを取りに行くよ!!」と声をかけると“しっぽをとられまい”と意識する子どもたちの姿もありました。今月は子どもたちの姿を踏まえて、音楽に合わせて走るという追いかけっこになりましたが、繰り返しの中で、少しずつ自分のしっぽや他者のしっぽを意識する姿が見られます。これからあそびがどう変化していくのが楽しみです。
⭐菜園活動⭐
今年度はあしび園で野菜を育てることに挑戦しています。プランターに「トマト」「ピーマン」「きゅうり」の苗を植えました。
苗に気づいた子は「トマトはトントントン~♪」と飾ってあるプレートを見ながら野菜の歌を歌う姿もありました。また、「なかなか大きくならないんだよね」の声に「じいちゃんに聞いてみる!!」と言う頼もしい子どもの姿もありました。苗を囲んでいろいろなやりとりに花を咲かせています。
実がなり、大きく育っていく様子や色づく様子が楽しみですね。子どもたちと一緒にその成長を楽しんでいきたいと思います。また、実った野菜でのクッキングなども計画中ですよ!!
🌸あしび日和🌸
新年度が始まってはや2カ月。あっという間に6月を迎えました。お天気がよい日は、気温もぐんと上がって初夏の陽気です。
園庭ではみずあそびやどろんこあそびが盛り上がります。朝から水着を着てくる子も?!やる気満々です(^_-)-☆
実はこの「やる気」に拍車をかけているのは、他でもありません。おうちの方です。
汚れなんて気にしないで(そもそも気にしているのはお母さん?)存分に楽しんで!
服が濡れて身体に引っ付くのは気持ち悪いだろうから、いっそのこと水着がいいんじゃない?
みずあそびと言ったら、水着でしょう?などなど…
動機はどうあれ、結果として、子どもを「その気にさせている」のです。これが大事。
すべり台でのくすぐりも、トンネルの「ば~!」も、サーキットの取り組みやすさも、そして水着も、繰り返しの中で子どもに楽しい活動の経験を想起させ、期待感を膨らませるには十分な「仕掛け」なのです。これが大事。
どうやったらできるかな?楽しめるかな?とあれこれ考えることで、子どもたちの期待感を高め、要求を引き出し、手応えにつながることで「もっともっと」と療育は高まっていきます。療育が高まると、大人も手ごたえを感じて楽しくなります。もっと楽しませたい!という要求が大人の側にも生まれます。その繰り返し、積み重ねが、楽しい時間と空間をつくり出すのです。
あしび園の療育はみんなでつくります。職員もおうちの方もみんなで知恵を出し合って、子どもたちと全力であそんで、心地よく楽しい時間を過ごしましょう(^_-)-☆ (園長)