6月の第5土曜日に、「あしび園体験会」なるものを実施しました。開園以来、初めての試みです。日頃は、お仕事などであしび園に来ることが難しいというご家族の方にも、足を運んでいただけたならと考えました。
あしび園のことやそこでのお子さんの様子は、主には、お母さんからいろいろと聞かれていることと思いますが、聞くよりも見る方が、いや、実際に体験してみる方が早いでしょう?というわけで、「いつもあしび園で子どもたちがやっていることを一緒に体験していただこう!」ということになりました。
慣れたはずのあしび園ですが、相手が違うと勝手が違う?ちょっと戸惑いの表情を見せる子どもたち。お父さんたちのドキドキが伝わったのかもしれませんね。
さあ、あしび園の一日が始まりますよ!
🌷どろんこ遊び🌷
6月から行っているどろんこ遊び。どろんこ遊びが苦手な子もいますが、「楽しめることは何かな?」「どんな方法なら楽しめるかな?」と探りながら遊んできました。
じょうごを使って泥水噴射!!
じょうごがいっぱいになるように水を運んで入れます。なかなか水がたまらないので根気が必要です。何度も繰り返し水を運びながらじょうごに水をためています。
普段は砂場の周りで様子を伺っているKくん。ここぞとばかりにタイミングを見てじょうごに水を入れに来てくれました。今まで周りで様子を伺いながら"やってみたい″という気持ちを心にいっぱい貯めていたのでしょうね。
水がいっぱいになると「3,2,1」の合図で泥水が噴射!!ジャーと勢いよく出てくる泥水や水しぶきに期待一杯の表情を見せてくれていますよ。
砂や水、泥の感触を楽しみながらそれぞれが好きな遊びを見つけ親子で一緒に遊びました。参加して下さったお父さんたちは子どもの好きなこと、子どものペースに合わせて遊んでくれていましたよ。子どもと一緒に遊ぶ中でついつい"こうやって遊んでほしい"と大人の願いが強くなってしまうこともありますが、子どもの願いや子どもの目線に合わせて遊ぶことはとても大切なことですね。
🌟朝の会🌟
各クラスに分かれて朝の会を行いました。子どもたちの大好きな「メリーゴーランド」や「ここです」、ふれあい遊びなどを行いました。
最初はどうしたらよいか戸惑い気味のお父さんもいましたが、することが分かるとダイナミックに体を使って遊んでくれるお父さんたちにニコニコ笑顔😊の子どもたちでした。
💗新聞紙あそび💗
新聞紙をちぎって小さくした後にヒラヒラとかけて遊んだり、新聞紙の中に埋まって「ばぁ~」と出てきたり、新聞紙のフワフワ、ヒラヒラとした感覚を楽しみました。
その後は新聞紙の山に向かって滑り台でダイブ!!滑り終わった先でお父さんたちが新聞紙をダイナミックにかけてくれます。それもまた子どもたちの楽しみの一つになっていました。
普段は仕事で帰りが遅く、子どもと関わる時間がなかなか持てなかったり、一緒にあそぼうと思っても「ママがいい!!」と言われてしまったりすることもあるかと思います。今回の体験会が子どもの好きなことや苦手なことなどを知る機会となったり、2人きりでゆったりと過ごす中で子どもたちと楽しい時間を共有する良い時間になっていたら嬉しく思います。
後日、日頃登園しているお母さんに「帰ってからお父さんや子どもたちはどうでしたか?」と聞いたところ、「すごく疲れていました」「一緒に遊べて良かったと言っていました」「良い表情で子どもが帰ってきて良かったです」「また機会があれば参加したいと言っていました」などと感想をいただきました。
お忙しい中、参加して頂いたご家族の方、どうもありがとうございました。
*あしび日和*
この日、参加されたお父さんたちは、「おしゃべり会」も体験しました。お父さんたちが子どもと離れて教室から集まってくる光景は、ふだんはなかなか見ることがなく、どんな感じかしら?とワクワクして見守っていました。
少し戸惑うような照れくさそうな表情もうかがえましたが、朝から「泥んこ遊び」や「新聞遊び」を子どもと一緒に全力で楽しんだ、もはや「仲間」です。そんな共感関係がうっすらと感じられました。
お母さんたちがしているように、順に感想を語ります。一巡したらおうちでの様子なども聞き出します。互いの話を聴きながら、うんうんと頷くこともあれば、「うちもおんなじ」なんて、つい声に出してしまったり、ちょっと笑いが起きたりと、ほっこりするような光景でした。もはや共感関係は、うっすらではなくなっていました。
「また来ます」「また、やってください」そんな声を残して子どもたちと帰るお父さんの背中は、来た時よりもちょっと背筋が伸びたように見えました。知らなかった子どもの姿に触れた喜び、いっぱい遊んであげられて「よかったぁ」という充実感のようなものが感じられました。そして、わずかな時間でも、「仲間」と語り合ったことが、これから続く子育てへの希望や期待感につながっていれば…と思います。
また、お越しください。いつでもお待ちしています(^_-)-☆ (園長)