明けましておめでとうございます。
日に日に寒さが増してきていますが、あしび園に通う子どもたちは元気いっぱいです!!
今年も、子どもたちにとって楽しい遊びや活動を考えてきたいと思っています。本年もどうぞよろしくおねがいします。
さて、年は明けましたが・・・12月の活動の様子を振り返ってみたいと思います。
12月はクリスマス会があり、あしび園にもサンタさんが来てくれました。サンタさんにドキドキして涙が出たり、かたや積極的に関わりにいったり、質問したりと子どもたちの反応は様々でした。とはいえ、どの子もサンタさんからプレゼントをもらうととても嬉しそうでしたよ!!
そしてなんと!!
今年最後のクリスマス会の日。サンタさんは、なんと!三輪車であしび園に来てくれたんですって!!?ところが、サンタさん、そのだいじな三輪車を忘れて帰ってしまいました。やっぱり、サンタさんてあわてんぼうなのかしら…?サンタさんの忘れ物を見つけた子どもたちは、空に向かって「サンタサ~ン!」と叫んだり、魔法のステッキでサンタさんを呼び戻そうとしてみたり、ツリーの横に置いたらサンタさんにわかるかな?などなど、なんとかサンタさんに三輪車を届けようと一生懸命でした。
忘れ物がサンタさんに届きますように・・・
設定療育では、午後のクラス(年中・年長児)の子どもたちが様々な遊びに取り組みました。少しずつ集団や友だちを意識するようになってきているからこそできる遊びも増えてきましたよ。少し紹介しますね!!
💗すごろく遊び💗
すごろくの台紙を用意し、親子で指令の書いたますを完成させていくオリジナルすごろくを作りました。文字を書いたり、絵を描いたり、それぞれの得意なことを活かしながら作っていきましたよ。
そして2回目はクラスみんなで一つのすごろくを作りました。2回目ということもあり、子どもたちなりに“こうやったら楽しいかも”など、見通しや期待感を持って向かう姿がありました。また、みんなで一緒に一つのすごろくに向かうことで楽しさを共有する姿もありました!!
🌟綱引き🌟
綱引き大会をしました。子ども対大人、男の子対女の子など、いろいろなパターンでの勝負を楽しみました。
体の重心を下げて踏ん張りながら綱を引っ張る・・という動作はなかなか難しく、最初は力の入りにくい子どもたちでしたが、回数を重ねる中で少しずつ力を入れて引っ張る姿もありました。
試合が終わるとスタートラインと綱の印を見て勝敗を発表!!子どもたちも印の行方をよく見ていました。発表後には“勝ってうれしい、負けて悔しい・・・”そんな感情もよく伝わってきました。次の対戦前にはチームごとに作戦会議です。ヒントをもらいながら子どもたちなりに考えていましたよ。
年長さんのクラスでは何試合も繰り返し楽しみました。次の日には職員が筋肉痛になるくらい・・・そんな大人も子どもも本気になる綱引き大会でした。
🌸転がしドッチ🌸
自由あそびの時間に転がしドッチを行いました。保育所や幼稚園などでの経験もあり、ルールを知っている子も多くいました。“勝ち、負け”に揺れる姿もありましたが、「ボールに当たったら終わり」ではなくて、「外から当てたらまたコートの中に入れる」というルールが、“悔しいけどもう一回!!”と、負けないで、気持ちを奮い立たせて挑む姿を引き出してくれました。
今回紹介したどの遊びにもルールがあり、「勝ち負け」があります。勝ち負けがわかるようになるからこそ、負けることが嫌で最初から参加することを嫌がったり、気持ちを崩したり・・・という子どもたちの姿が見られます。先のことを考えられるようになればこそ、「負けるかもしれない」という不安が先立ってしまうのでしょう。そんな子どもたちにどう寄り添っていけばよいのか、負けることへの抵抗感や不安感をどう支えていけばよいのか・・・悩むところです。
あしび園は、親子療育ですから、職員だけが悩むのでなく、おうちの方と一緒に頭を悩ませながら、子どもの思いにともに心を寄せながら、どうしようかと考え合います。とはいえ、まずは、おうちの方も一緒にあそびを楽しむところから。楽しいね、おもしろいね、うれしいね、くやしいねと、様々な情動を共有することを大切に。自分のことをわかってくれる、自分の思いを受け止めてくれる、そんな安心感の中で、子どもたちが心を解き放って楽しむことを大切にしていきたいと思います。そうした積み重ねの中で、「○○して楽しかった~」と子どもが満足することが大切だということを改めて感じた12月でした。
🌻あしび日和🌻
あけましておめでとうございます。皆さんは、どのような新年を迎えられたでしょうか。
あしび園の一年間も、残すところあと3ヶ月足らずとなりました。新入園児は随時受け入れていますが、長く通っている子どもたちを中心に集団の核ができ、後期に入ると遊びの様子も変わってきます。そこには、一人ひとりの発達だけではなく、集団の中で育ち合うからこその発達の姿があります。1~3歳児を中心とした午前のクラスでは、一人あそびから並行あそび、また、大人の手を借りながら、子どもたちが楽しさを共有するような光景が見られるようになってきました。他方、4,5歳児の午後のクラスでは、簡単なルールを共有して遊べるようになってきました。その中では、勝ってうれしい、負けて悔しい、できてうれしい、失敗して悔しい、つらいという場面も多くみられるようになります。4歳から5歳へ、またその先へと育ちゆく過程においては、難しいけれどもがんばろう、失敗したけれどももう一度挑戦してみようといった自制心がだんだん育っていきます。そうした力が発揮されるためには、成功の喜びを十分に味わう時期も必要です。生活や遊びの中で、子どもの手に合う道具を用意したり、子どもができていることを十分に発揮させるような仕掛けや機会を用意したいものです。とはいえ、それでもなお、失敗することはあります。そうした時に、安心して失敗できる環境があることが肝心です。子どもの気持ちに共感しつつ、「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と受け止めてくれる大人がいて、子どもがその気になった時に、もう一度挑戦できるチャンスを用意しておくことが大切なのです。そうした環境の中で、子どもはできる喜びを感じる一方で、立ち直れるたくましさがあることを知り、自分がだんだん大きくなっているという事実と出会うことでしょう。次の春を迎える頃には、どんな姿を見せてくれるのでしょうか。楽しみを持ちながら、一日一日を大切に積み重ねていきたいと思います。(園長)