春の訪れを感じる暖かな日もあれば、別れの寂しさを一層強くさせるような春の嵐もある3月。いよいよ一年の締めくくりの季節がやってきました。2023年、あしび園の改築に伴い、思い出の園舎の片付け、仮園舎への引っ越し、新園舎の完成・・・慌ただしく一年が終わろうとしています。新たな出発に向けて、仮の園舎や、地域の交流館で一緒に過ごした子どもたちや保護者の皆さんと、少し早めのお別れ会を開きました。例年通り、みんなで集まって一年を振り返ったりすることはできませんでしたが、それぞれのクラスで活動を振り返ったり、先生の出し物をみたり、プレゼントをもらったりと素敵なお別れ会となりました。最後にはあしび園恒例(?!)のくす玉を割ってクラスのみんなとの楽しい時間を過ごしました。
中から出てきた紙ふぶきをみんなでかけあったり、ママからかけてもらったり、ママにもかけてあげたり。この一年子どもたちだけが頑張って通ってきたわけではなく、おうちの人も頑張って通ってきてくれました。仕事を休んだり、家事をおいて、兄弟を預けて、夫婦で交代して、おじいちゃんやおばあちゃんも。みんなで協力しあって我が子の今に付き合う覚悟を決めて来てくれました。私たちはその気持ちに答えたい一心で毎日を過ごしていました。だからこそ、最後にはみんなで「ありがとう」「おめでとう」「おつかれさま」と言い合いたい。そんな一日でした。
そして、午後のクラスでは地域の交流館をお借りして過ごしてきました。慣れない場所で、ドキドキもしたけれど、友だちがいるから大丈夫!!と毎回を楽しみに来てくれました。交流館の隣の広い公園でもたくさんあそびました。鬼ごっこ、むっくりくまさん、こおりおに。遊具が無くてもみんなで楽しめることはたくさんありました。もちろん、交流館でのしめくくりもくす玉です。何が出てくるのかドキドキわくわくしている子どもたち。
ドキドキしすぎて、Aくんは遠くへ隠れてしまいました!!この後はみんなでたくさん紙ふぶきをまいて楽しみました。(もちろんAくんも。)
そして、年長さんの多いクラスでは最後に園長先生と一緒におうちの人への「ありがとうございました」で締めくくりました。顔つきはもうすっかり小学生。長いお友だちは4年間あしび園に通いました。子どもたちの成長はもちろん、おうちの人の心にもたくさんの変化がありました。子どもの姿を目の当たりにする。受け入れる。理解する。とっても難しいことです。しかし、我が子の為に、とがんばって継続してくださったおうちの人にこそ感謝したいと私たちは思っています。
☆ありがとうございました☆
また4月から通うみなさん、よろしくお願いします!!
そして・・・仮園舎もありがとう☆思い出いっぱいの場所になりました!
❀あしび日和❀
本当にめまぐるしい一年でした。保護者の皆さんのご理解とご協力に、心から感謝致します。
私的には、あしび園との「出会い」に浸る余裕などなく、慌ただしい毎日でしたが、「はじめまして」とは思えないほどの居心地のよさを感じながら、ひかり園との行き来を楽しみました。
親子療育の「よさ」って、なんでしょうか?
そもそも、「よさ」なんてあるの?と思っている人もいるかもしれませんけれど、あるか?ないか?と言えば、あるんです。「よさ」が。
それは、子どものことがわかるようになる。ということです。もっと言えば、子どものねがいがわかるようになる。ということです。
親子で通えば、目にしなければならない姿があります。見たくない、知りたくなかったということもあるでしょう。
でも、活動の中で、おしゃべり会の中で、お母さんたちが、見たくないものを見て、知りたくないことを知って、それを受け止めて、意味を考えようと、必死で子どもと向き合う姿に触れることがたくさんあります。
このこと自体がすでに、「よさ」なのだと思います。悩みまくっているお母さんたちにとっては、「よさ」などとは思えるはずがありませんが、子どものねがいがわかること、わかろうとすることって、簡単ではないのです。だからこそ、とっても価値があるということなのです。
それから、あしび園には、一緒に泣いてくれるお母さんたちとの出会いがあります。独りぼっちではないということも、「よさ」の一つではないかなと思います。
「よさ」がわかるにも時間がかかります。個人差もあります。でも、きっと、わかります。
簡単ではないことに挑み、汗をかき、涙を流した時間に、とてつもない意味があることが、きっとわかります。
だから、あしび園に来てください。いつでも待っています。
また一つ、大きくなった君たちへ。「おめでとう」と「ありがとう」を贈ります。 (園長)