2024年が始まりました。仮住まいでのあしび園もあとわずかとなりましたが、どんな環境でも子どもたちは元気いっぱいに通ってきてくれています。1月の活動は「箱バス」です。段ボールでできた箱バスに乗ったり、おうちの人が引っ張ってくれる毛布バスで音楽に合わせて走ります。
初めてのお友だちはそぉ~っと、そぉ~っと。ママが引っ張ってくれる安心感に身をゆだねています。
少し慣れてくると今度は「お友だちと一緒」が楽しくなります。一人よりも楽しみは二倍!!布の上ではバランスをとることも大切で、後ろに倒れないように、転がらないように乗る楽しさもあります。
パパに引っ張ってもらって「うれしぃ~~」のこの表情。音楽が終わっても「もう一回!」と言わんばかりに乗っていました。
1人で乗ることが少し不安なお友だちは、ママと一緒に乗って楽しみました。実はこの写真の親子ペアは本当は違うんですよ。お友だちのママでも、「たのし~~」が作られる、素敵な時間でした。
箱バスは音楽に合わせて走ることで始まりと終わりがわかりやすくなり、「か~わって~」と交代する経験や、「まだのりたい」と思いを出すことも増えてきます。親子と、友だちと一緒にたくさんたくさん走った一か月でした。
🌸あしび日和🌸
あしび園は、親子療育の場です。「療育」との出会いの場と言ってもよいかもしれません。
そもそも、「療育って何?」と思われる人はたくさんおられることでしょう。
「療育」とは、子どもの理解(わかること)やペース(その気になるまでの時間や気持ちが高まっていく速さ)に合わせて、じっくりと、よりていねいに取り組んでいく保育のことです。
子育てをしている中で、ふと、「言葉が出ないな」「言葉数が少なくないかな」「落ち着きがないような」「好き嫌いが多いなあ」「一人遊びが多いな」などと、気になったり、不安になったりすることはありませんか?
そんなとき、集団健診や保育所などの集団生活の場、また、身近な知人や親せきに、「ちょっと気になるね」と言われると、「やっぱり」と思ったり、「まだ小さいから」「教えてないから」などと打ち消したり…
そんな揺らぐ気持ちの中で、あしび園の門を叩く人は多いでしょう。そんな不安な気持ちを職員は全力で受け止めて、親子で、家族で楽しい経験を積み重ねてほしいとねがっています。
「あしび園」にいる時間は、とにかく、汗をかいて全力で遊びましょう!そんな元気も出ない時は、職員と子どもさんが遊んでいる様子をのんびりと眺めながら、子どもさんの笑顔に力をもらいましょう。
「人とのかかわり」が子どもを育てます。人と関わるからこそ、気づき、憧れ、模倣して、子どもの世界はどんどん広がっていきます。乳幼児期は、「遊んでもらうことの楽しさ」「受け止めてもらうことの安心感」を実感することがとても大切です。家ではなかなかできないようなダイナミックな遊びを繰り返し、たっぷりと楽しむことで、発達の芽がでて、ぐんぐん伸びるよう、まずはみんなで、豊かな土壌をつくっていきましょう。(園長)