この頃は、テレビをつけても、インターネットを立ち上げても、新聞の一面も、新型コロナウイルスの話題で持ちきりです。
それだけ、日ごとに危機的な状況が増しているというということだと思います。
一人一人の感染拡大防止への意識が問われているのだと突きつけられる思いです。
一方、園の中はと言いますと、子どもたちは、変わらず元気いっぱい、笑顔いっぱい、時々ぷんぷん怒ったり、ウワァ~ン!と泣いたりすることもありますが、無邪気に健気に過ごしています。
そんな子どもたちの生命と笑顔を守るべく、療育にあたりたいと思うところです。
そうした中、今年度も、午後の年長児の取り組みが始まっています。
大型シャボン玉。
半数以上の子どもたちは、乗り物遊びを選んで表園庭へ。
中園庭では、ゆったりと、シャボン玉組が楽しんでいます。
T君は、先生が作り出すシャボン玉にぐぐ~っと心を惹きつけられているようです。
この笑顔を見れば、頼まれなくても「もっともっと」してあげたくなりますね。
しばらくすると、Tくんが、職員のもっている団扇をおもむろに取りにきました。
そうして、振ってみるものの…???
何も出てきません。それもそのはず。先生がもう振り切ってしまったのでね…^^;
すると、T君。今度はその団扇を職員に返します。どうやら、シャボン液をつけてと言っているようです。
職員がそう察して、シャボン液をつけた団扇を渡して、「パタパタするんよ」と手振りで示すと…
T君も、パタパタパタ!!(デタ~!!)笑顔が弾けます。
今度は職員が、「ここにつけるんよ」と促すと、そ~っと手を伸ばして、シャボン液にドボン。
そして…パタパタパタ!お見事!!!
大成功しました(職員の方が大喜び?!)
私たちは、生活や遊びの中で、子どものしぐさや表情、動きからその思いを探りながら、子どもの「〇〇シタイ」というねがいをとらえていきます。
そして、子どものねがいに、「こんなことができたら、楽しいだろうな、うれしいだろうにな…」と大人のねがいを重ねていきます。
ついつい、大人の願いが大きくなって、「しまった!」と思うこともあるのですが、そんな「失敗」に大人も学びながら、子どもとの関係を築き、その心をていねいにていねいに読み解いていきたいと思っています。
子どもの「ヤッタ!」の手応えと笑顔に出会うために、明日も楽しい一日にしよう…