きりんぐみの『ふしぎなキャンディーやさん』
いかがでしたか?
子どもたちの熱演ぶりはもちろん、それを支え、盛り上げる、大道具や小道具、仕掛けは、凝りに凝っていました。
キンチョーのオープニングは、年長児さんのナレーションから。
ドキドキも誇らしさも感じられます(カッコいいよ!)
続く、年中児のたぬきのおじさんやぶた君たちも、それぞれに味わいがありました。
こんなに楽しそうですけれど、舞台裏では、「デナイ!」と言っていたそうです。
本当は、とってもとっても、ドッキドキだったのですよ。
ぶたくんが、「ホワンホワンホワワワワ~ン」と透明人間になったり、はたまた、オオカミに変身したり?!と、ユーモアたっぷりのお話ですが、なんといっても最後は圧巻の大変身!!
白いキャンディーンの威力とは…!!!?
なんと、ぶたくんが、ビッグなピッグになるというものでした!
これには、おおかみもたまげて、「タスケテ~!」と逃げて行ってしまいましたとさ。
めでたし、めでたし。
発表会が無事に終わり、ホッとしたのは、職員もさることながら、やはり主役の子どもたちだったと思います。
きりんぐみの子どもたちは、みな、言葉をもっています。
ただし、場面や状況に応じて、その力が適切に発揮できているかと言えば、そこが彼らの難しさ、育ちにくさでもあります。
そんな彼らに課せられたミッションの一つが、「言葉で伝える力」でした。
発表会では、セリフを覚えることのしんどさ、難しさが、不安や緊張感を強めました。
自分の思いや要求ではなく、場面に応じて他者の意図や間合いを意識して言葉を発することの難しさもありました。
一方で、苦手だけれど、難しいけれどもがんばろう!がんばりたい!そんな子どもの健気な願いを感じられる舞台になりました。
子どもたちが頑張るのだから!と、朝から職員もかけあいの練習をしていました。
いつでも、子どもたちを支えられるようにと、台本を持たずに、覚悟をもって、緊張感の中でのぞんだ舞台でした。
カーテンコールの大きな拍手が温かく、子どもたちの「踏ん張り」を認め、称えてくれているようでした。