給食後、M君が薬を飲みます。
自分で薬の袋を開けて、粉薬を口に入れて、お茶で飲み込むという段取りのようです。
正座なんかして、何かのお作法のようですね。
当の本人は、涼しい顔をしているように見えますが、どういうわけか、見守る子どもたちからは、緊張感が伝わってきます。
さあ、ぐっと顎を上げて、大きく口を開けて!
粉薬を一気にぽっぽっぽ!
見守る仲間の顎も、少し上がっているでしょうか…^^;
薬を口に入れきったら、最後はお茶でゴクリ。
すでに水筒がスタンバっています。
ゴクゴクゴクゴク…飲み切りました!
見事なお点前でした?!
薬って飲みづらいですよね。
薬が好き!という子もいますけれど、多くの子どもたちは苦手です。
味もそうですけれど、舌触りとか、粉っぽさとかが苦手という子もいるでしょう。
また、粉薬を飲み込むのには、技術も必要です。
少量のお水に溶かしたり、ゼリーやヨーグルトやアイスに混ぜたりと、飲ませる方もあの手この手。
なぜって、薬を飲んでくれなければ、治らないのですから、必死になります。
ですが、やっぱり、いつでも、どこでも、どんな状況でも、機能的な困難さがなければ、手軽に飲める力はつけたいものです。
これもまた、自立ということにつながると思います。
低年齢期は、錠剤ではなく、水薬(シロップ)や粉薬が主ですが、学齢期になれば、錠剤に移行していけることも自立への一歩です。
日々の生活の様子から、子どもたち一人ひとりに合った支援を行うとともに、挑戦する機会を見逃さずにいたいと思っています。