暑かった今年の夏休みも終わりかけた8月の最後に女子棟で旅行に行きました。予定していた日にち、場所にちょうど台風がくるかもしれないニュースが流れた時から当日の朝まで職員は不安でいっぱいでした。しかし、子どもたちのキラキラした表情のおかげか目的地の神戸シーサイドリゾートに着くと空は晴れてくれました。
普段の家庭用プールや近くのプールよりもずっと大きな場所に低学年の子たちは緊張し、馴染みのある流れるプールしか入らず、何周も何周もしていました。しかし、違うプールの楽しさに気付いた後は「あっち行こう」「すべり台滑ろう」と職員の手を引っ張り時間いっぱい楽しみました。プールに入らなかった子も周りのアトラクションをめぐり各々がしたいことを思いっきりした後、みんなで宿泊する場所へ向かいました。
今回、宿泊する場所は旅館やホテルのような個室ではなく一軒家を借り、夜ご飯は子どもたちのリクエストを聞いてみんなで同じ空間で食べました。普段は小学生ユニット、中高生ユニットと分かれて生活をしているので子どもたちにとっては、いつもとは違う少し特別な時間だった気がします。年上の子達も職員の動きを見て、進んで手伝いをしてくれることが多く「ありがとう」がたくさん聞こえた温かい夜でした。
低学年の子の2日目の朝は散歩から始まりました。知らない場所の景色・道に会った川でカメが泳いでいる・散歩の途中で通り雨が降り、皆で笑いながらびしょびしょに濡れたこと。どれも何気ないことかもしれませんが、子どもたちが大きくなった時に「そんなこともあったな」と思い出してくれたら嬉しいです。
2日目はまず、徳島県にある渦の道に向かいました。残念ながら時間帯が合わず渦を見ることは出来なかったのですが、海の上の橋を渡りそこからきれいな青い海を眺めると日本ではないような景色が見られました。橋の中に下が覗けるような透明な場所があり、はじめは怖がっていた子も職員と手を繋ぎ頑張って上を通る挑戦をしていました。なかなかできない貴重な体験をすることができ楽しそうでした。
最後の目的地は香川県にある新屋島水族館です。その道中に寄ったたこせんべいの里で美味しさに心をつかまれた低学年の子が自分用にお土産を買い、お昼ごはんにはみんな徳島ラーメンでお腹を満たし、エネルギーを補給して向かいました。
水族館に着くと初めて見るような魚にくぎ付けになる子、ペンギンに餌やりをする子、可愛いお土産コーナーで欲しいものを手にして嬉しそうにしている子、色んな表情を見ることができました。
あっという間の2日間が子どもたちの記憶にどう残っているかは分かりませんが、しばらく経っても、行った場所の話をする・買ってきたものを使う姿を見ると無事に行くことができて良かったなと思います。
暑い中での一学期お疲れ様。二学期もこれを少しでもエネルギーにして頑張ってくれたらなと願っています。