給食の時間、楽しいと思う時間のひとつです。
ですが、偏食の子どもたちにとっては、決して楽しい時間ではありません。
Iくん、なかなか、食べれるものがなく、先生たちもいろいろと食べられるものをと試している日々が続いていました。
いつもよりも、席に向う姿勢がありました。数少ない食べられる餃子を口にし、さらに、先生が勧めた(嫌そうにしていたのでまわりのソースをとりのぞくと)ミートボールを手づかみでパクリ!完食!
“これはもしや”とケーキを勧めると、自分からフォークを手にし、突き刺そうとしています。先生がそっと、手を添えてさすと、そのまま、パクリ!
先生たちも、このIくんの姿に大喜びです。
Iくんのひと口ひと口に、先生たちも大きな口をあけて“食べて”の願いを込めます。
さらにさらに、フォークでパクリ!これは、食べれるな!と先生も確信持ちます。
自分から、食べようとする!食べたいと思っているIくんに感動です。
食べたいなという気持ちは、これまでの楽しげな給食の様子や先生の働きかけの積み重ねの中で広がってきたのでしょう。
いつも気にかけていたKくんも見つめます。前にいたRくんも手を叩きます。(祝福しているように見えますね。)
みんなで、Iくんの“食べたい”を喜びました。