運動会の中で見せた子どもたちの姿には、いろんな思いや育ちが感じられました。
Kくん、太鼓梯子を上ったところで、かなりの時間、立ち止まりました。みんな、ハラハラした場面です。
身体を動かすことが随分とできるようになってきました。とはいえ、いろんなことをどんどん楽しむというところまでにはいってません。
『のぼれたぁ!』と思ったときに、トンネルが通せんぼ。このトンネルを通るのに、姿勢を変えるのには一苦労です。
「どうしたもんかなぁ?」と悩んでいる姿でもありましたね。
この運動会の前あたりから、身体を動かすことへの自信はついてきていました。
知らないうちに、固定遊具にのぼっているんです。見ている周りの先生たちのほうがヒヤヒヤです。
のぼった上から下を覗き込みます。あっちも、こっちも、どんなになっているんだろう?と不思議な感じで見ていました。
覗き込むときは、安全な落ちつく姿勢をとってからです。
今度は、立ち上がり、さらに、遠くを見つめます。園庭を見渡せる姿勢です。
いろんなものが見えます。いろんな人が見えます。いろんな声が聞こえてきます。いろんな色々に気づいていきます。
最後は、遊具に手と足をしっかりとかけて、屈伸。また伸ばして、屈伸。
そのうち、身体の後に体重をかけます。「頼むから、おちないでねぇ~」と思いながら見つめます。
自分で、身体を動かしては、動けることや範囲や加減を知っていっています。
ゆっくりとしたペースですけど、確実に動ける自分を感じ、掴んでいるKくんです。
Kくんの歩みを大切にみていくことが私たちの仕事です。