発表会を前に、最後の練習となりました。
つくし組・れんげ組の総仕上げです。
ガラガラドンのお話では、小中大のヤギと驚かすトロルとのやりとりがおもしろさでもあります。
そのトロルのAちゃん、Hくん。練習中、なかなか舞台で思うように力を発揮するのにはエネルギーが必要でした。
自分のする動きやことばに、確信がもてません。自信がないと言ってしまえば自信がないのですが、そんな簡単なことではないようにも思います。
なんのために、トロルの動きをするのか?
相手を脅かすためですよね。劇というのは、実際には相手を脅かすわけではありません。
相手のヤギ役を脅かしたことにするつもりで、トロルの動きをするわけです。
脅かすつもりというのが、分からないと、つまらないですよね。「いやぁ~」とひっくり返りもします。
脅かすつもりではなく、「脅かす」ということにすれば、やる気がわきます。
演じているヤギさんたちの反応がないのであれば、客席で見ている側が脅かされてみます。
トロルが「わぁ~」と手を挙げると、客席で「こわい~」と目を覆ったり顔を伏せたりします。
すると、脅かすということが、よりはっきりしてきます。
Aちゃんも脅かすことが分かります。さらに、脅かします。もう客席まで乗り込んでくる勢いです。
劇の役を演じるではなく、劇の中で、自分のすることを楽しむということが大切なんだと思います。
ぜひ、客席の皆さんがトロルに脅かされてください。その協力が、トロルたちの確信になっていきます。