ジャングルジムを一人で2段ほど上っているYくん。それ以上はいきません。自分の行ける力を知っているんです。他の子どもたちが上っているのは、あまり気にしません。それでも、先生が「おーい!」「○○く~ん!」と声をかけると、ニコッと目を向けてきます。そのニコッだったり、チラッだったりが、憧れを生みます。『上に誰かが上っている』、『上から呼んでいる』から、『いってみたい』と思えます。
先生が声をかけると、何人かの子どもたちが上をめざして上ってきます。
偉いのは、声かけている先生に向かうことです。
『上れた』という達成感ももちろん大切なんですが、人にむかえるということが子どもたちには力になってきます。
何かしている人、何か言っている人に目を向けると、学びが生まれます。同じことをする、言っていることを聞くという力です。「たかいねぇ~」「おおきいねぇ~」「ちいいさいねぇ~」と、見たこと、感じたことが言葉として結びついて行くようにもなります。
“一人ぼっちのあそびに終わらせない”大切な関わりです。