気温と日差しが強いので、つくしさんは、急きょ散歩から室内の活動に!はしご、ジャンプ、トンネル、平均台のミニサーキットになりました。
準備を子どもたちと一緒にします。巧技台やはしごを運ぶことで、サーキットをするんだということが見えてきます。そのうち、「渡るぞ!」「跳ぶぞ!」と、やる気をもつようにもなっていきます。
一方、何をするのかが分かることで、やる気がなくなる事だってあります。「渡れるかな?」「高いの嫌い!」「どれなら、できるか分からない!」など、こんな気持ちにもなります。
そんな中、Tくんは、壁伝えに平均台にチャレンジです。自分で渡ろうと決めているので、他の子が前をいっていたり、後から来たりすると、いなくなるのを待ってから渡ろうとしていました。渡りきるとニッコリ。またまた、スタート地点に戻り渡り始めます。一通り回っているわけではありませんが、自分の楽しめるところを見出しているのが分かります。
Yちゃん、Rくん。なかなかエンジンがかかりません。動くよりも水筒を持ち出してきて一服です。なので、先生が手を添えて一緒に出発です。手をつないだり後の服を持ったりしながら進む中では、ジャンプも平均台もスムーズになっています。先生につながっているので、コースをレールに見立てて「ガタンゴトン、ガタンゴトン」と電車のように進んできます。ついつい、サーキット(身体をうまく動かす)をすることがねらいになりがちなんですが、身体を動かしたくなる理由(動機)が大切なんです。一人で行けないという姿ではなく、先生と手をつないでいることや後ろをついて行くことも、つながって電車になっているという意味がある姿になっていきます。
Mくんは、サーキットを少しするとトンネルのところを陣取り、サーキットには向わなくなりました。ですが、トンネルを通るYちゃんやRくんとつながっている先生電車に、ラムネやマッシュポテト(見立てたものです)を販売し始めました。サーキットはしないけれど、そこでは(見立てた)物やことばのやりとりが発生してきます。トンネルのところから、先生電車の動きに目を配り、先生電車がどう動いているのか?レールから落ちていないか?そろそろ近づいてくるか?など思いをめぐらせています。そうした過程を経ながら、楽しそう!やってみよう!という動機が生まれてきます。
サーキットという活動を通して、運動の取り組みだけでなく、いろんなねらいを持つことができる楽しみな場面でした。