毎年、おこなっている卒園したお母さんたちの学習会に参加してきました。
この会ができて、もう17、8年くらいたつでしょうか。
今年は、成人して障害者年金をもらっている子のお母さんと、中等部、高等部へ通っている子のお母さんに席が自然と分かれていました。
学校組のお母さんたちは、やっと2学期が始り、子どもたちが学校にいってくれるようになったので、『ひと安心』というよりか、虚脱感でボーとしている感じでした。本当にお疲れ様でした。
高等部の子どもたち、この夏休みには施設実習があったそうです。
実習とはいえ、半分は就活です。
どんな仕事をするか?どんな環境か?通うのはどうするか?保護者も悩みます。
一方、仕事組のお母さんたちは、子どもたちの様子に“さほど変化なし”という反応でした。
でも、よくよく聞いてみると、24歳のSくん。
「チックが始っているみたい!でも、特に変わったことはないし・・・」と。さらに話を聞いていくと、余暇活動でヘルパーさんとプールに入っているのですが、そのプールで一緒になる人がいて、ずいぶんと気にした様子。ちょっかい?を出しているそうです。相手もまんざらでなく2人で楽しそうな雰囲気で過ごしているとのこと。ヘルパーさんもよく関係を捉えてくれていて、できるだけ二人が会える時間帯で予定を組んでくださっているようです。
今まで、そんなに他人のことを気にすることなく、自分のしたいことに気を向けていたSくんだったので、“ともだち”という意識の芽生えは、すごいことだなぁと思いました。
もしかしたら、そんな周囲に向く目が持てるようになってきたので、今まで気に留めなかったことも見たり考えたりしているのかもしれませんね。
大きな話題の一つが、『自立』ということです。
親元を離れて、本人の生活の場として、グループホーム・ケアホームがあります。本人は必要な場という思いと、親元にいてほしいという思いが、錯綜し、悩みの一つとなっているようです。