みんなが楽しそうに遊んでいる中で、ずっと、黄色の丸のところで寝転んでいたSくん。
すべり台しようと誘いますが、動きません。
まるで、クマさんが寝ているようだったので、「むっくりくまさん、むっくりくまさん、穴の中、眠っているようグーグー・・・」と歌ってみました。しばらくして、今度はハイハイ板(坂道)に座り込みました。これまた、先生たちは、すべり台へ誘いますが、動く気配はありませんでした。
でも、よく見ると、口元が動いています。指が動いています。
今度は、よく聞いてみると、「むっくりくまさん・・・3、2、1、がぉ」と。
ずっと、ハイハイ板に座っているだけのように見えますが、そこにはSくんにとっての意味があるんですね。
Sくんの口ずさみに合わせて歌を歌うと、走って行ってしまいました。あら、うっとおしい?と思いましたが、しばらくすると後ろを振り向き、こちらを向いています。どうやら、捕まえてもらおうとしているようでした。追いかけて捕まえて、喜んで、また、定位置に戻って。
くまグループの活動が、子どもたちに浸透です。どれだけ楽しいと感じるものになっているかが分かります。楽しいと感じるから、言葉(歌)になり、相手に自分から働きかける力につながっていくものになっています。
くまグループの活動のたまものですね。