すみれさん、教室での朝の会。楽しいと感じる活動が満載。
おんぶをしても、走っても、バルーンをしても、ニコニコ。「もう一回」の声や合図が見られます。
安心するお部屋、先生になっています。
安心から、期待を膨らませることで、お部屋や活動が変化しても前向きに向うようになります。
集会室でのふれあいあそび、坂道さんぽ、れんげ組の教室での揺れ木馬。
なんとなく、楽しいなと思える気持ちが揺れ木馬へと足を進めていきます。
一度にみんなが乗れるわけではありません。待つことも必要になりますが、あまり、そこに労力をかける段階ではないので、なんとなく、名前を呼ばれたらのれるなぁと感じられるといいかと思っています。
先生が身体を支えながら、身体を支えられるようにもつ位置を伝えながら、待っている子がぶつからないように気をつけながら、先生は「おうまはみんな、ぱっぱかはしる・・・」と歌っていきます。
このお歌のフレーズが、乗れる時間です。手を握り身体を踏ん張る目安でもあり、次に乗り込む目安でもあります。カウントダウンも大事ですが、揺れ木馬に連想される「おうまのうた」を歌うほうが、楽しくもあり、楽しいイメージにつながったり、童謡という文化を知ることでもありますね。
楽しいと分かるまでの不安は、多かれ少なかれあります。「楽しい揺れ木馬だよ」と大人のイメージとは違います。
部屋から皆が出て行ってしまうと、急に不安がやってきました。Sくんは、泣きながら大切な自分のカバンを手にし、不安と立ち向かいます。先生に抱かれ、れんげ組の教室の窓越しに様子をみます。歌が聞こえ、揺れている木馬がみえてくると、しばらくして、自分でドアを開き、入っていきました。
揺れ動く気持ちは、泣いているだけでなく、前向きな姿でもあります。
Tくんは今、集団でやっていることよりも、自分が楽しいと感じることのほうが、大いに楽しいので、これまた、楽しいからと誘っても、その気になるわけではありません。先生とのおいかけっこやクッションバスに乗るやりとりを楽しむことのほうがたまらないんです。そんなやりとりを教室の中で繰り広げながら、揺れ木馬も体感!
揺れ木馬も楽しいんです。でも、違うやりとりは、もっと楽しいんですね。
それも、大事な発達です。