バスから降りてきたTくん。涙目です。
何かあったのかな?と思いながら、「なんか、つらいことがあったのかな?」と声をかけました。
ぐっとこられているようにも見えていたのですが、そこへ、通りすがりのKちゃんの「泣くな!」という叱咤激励がとびました。
すると、一気に涙があふれてきました。
気持ちがおちつくまで、そっとそばに寄り添っていました。
「大丈夫?」と声をかけると首を横に振っていました。
はたから見ると、落ち着いたようにも見えるのですが、当の本人はそうではありません。
何が理由かは分かりませんが、気持ちが揺れる事情があったのでしょう。
その気持ちの揺れの中で、我慢したり、悲しさがあふれたり、気持ちを整理しようとしたり・・・
4才くらいの子どもがみせる、微妙な心情を強く持つ段階です。支えたり、励ましたり、考えさせたり、距離をとったり、丁寧なかかわりがKくんを支えていきます。
気を取り直しての外あそび。「スクーターボードっていうんよ」「こうやってのるんよ」と見せてくれます。「むずかしいなぁ、どうやってのるん?」と尋ね返します。
「こうやって、こうやるんよ」と足をのせて、もう片足で進めて見せてくれます。
「こうじゃ、わからんけぇ、もう一回おしえて」とまたまた尋ね返します。
すると、「あしをのせて、こうするんよ(すすめる)」と、さっきよりも言葉を駆使して返してくれました。
自分の思っていることを頭の中で整理する。考えたことを言葉にする。そんなKくんでもあります。