来週のお芋パーティーに向けて、試作が始まりました。
月曜日は、ポトテチップスづくりでした。
スライサーでお芋をスライスしたり、スライスしたお芋をペーパーに並べて水気をとったり、
一つ一つの作業を根気強く取り組んでいる子どもたちです。
出来上がったポテチを試作していない年長さんたち(3グループ中、2グループ)のためにれんげの部屋へ運んでいきます。
こぼれないように底の深い箱にポテチの入ったカップを入れたり、持ちやすいように箱に持ち手をつけたりと工夫をしていきます。
Hくんも持ち手のついた箱を運んでいました。工夫をした箱ではあるのですが、Hくんは階段を上るのはいつも手すりをもって上ります。なので、両手を離した状態では階段はなかなか上れません。片手で運べると、もう片方の手で階段を支え、上ることができます。なので、箱ではなく、ビニール袋に入れて片手で運んでもらうことにしました。
箱の中に入れ込んでいたのでは何を運んでいるのかもわかりませんが、ビニール袋だとさっき作ったポテチだと意識しながら運ぶこともできます。でも、持っているだけでは意識しません。「Hくん、こぼれないように、運ぶんよ!」と声をかけます。H君にとっては、ポテチを運ぶことはもちろん意識しているわけです。それだけではなく、こぼさないようにとさらなる目的(調整)を意識することが大事になる段階です。
ポテチを作ることも、持っていき渡してあげることも、自分でこうありたいと努力することも、Hくんにとっては目的であり手ごたえにもなっていきます。
試作というのは、そういう育ちをすすめていくための準備なんですね。