新しい生活がはじまりました。生活が変わるというのは、大人にとっても子どもにとっても楽なことではありません。
気持ちのどこかが、そわそわ、ドキドキ、イライラ。そんな気持ちがしばらくは続いていきます。
たんぽぽ組にクラスがかわったTくん。給食の時間になりましたが、すみれの部屋の前で、怒っています。
“教室に入れてくれ!”と訴えています。
“ごはんの時間になったので、食べる気になっているので、この部屋(すみれ)でしょ!”ということのようです。
「Tくん、ごはん食べましょう。Tくんのごはんは、こっちよ(たんぽぽ)」と先生は声をかけてくれています。
怒りながらも、声をかけられているのは幾分か感じているようにも思えます。
Tくんの部屋が変わったのは大人の事情で、Tくんには関係のないこと。そうそう簡単に納得できなくて当然ですし、大事な姿です。生活の中で、ごはんの時間があることや自分の居場所がここにあると、分かる力をしっかりと発揮している姿です。素敵な力ですよね。
一人ひとりの行動には、大切な意味があることを教えてくれています。
(ちなみにTくん、2日目は一番に食べ終えていました。)
園庭では、年長になったSくんが、せっせと片づけをしています。
先生も気づいていないマットの片づけをしていました。
一人で丸めているところに、新しいK先生がやってきました。まるで、Sくん、先生に片付け方を教えてくれているようです。そこへ、これまた、年長になったSくんが手助けにやってきました。
『自分たちがしなくては?』とまで思ったかは分かりませんが、年長(お兄ちゃん)になったことでの自分への自信と期待を感じている行動なんだと思います。
これまた、素敵な力です。