『はりに 糸を とおして
(片方の手で輪を作り、もう片方の人差し指を輪に通します)
ちくちくちくちく ちくちくと
(仰向けに寝転がっている子どもの体を人差し指でタッピングします)
ぬったら 雑巾 できあがり
(おなかを両手でなでおろします)
バケツに入れて ごしごしごしごし
(両足首を持ち、体に向けて押し引きをします)
あらってあらって しぼってしぼって
(足首をもって、交差させます)
ふきそうじ 』
(ことばの最後とともに、足を持って押し出します)』
子どもたちが大好きなあそびです。
たんぽぽ組の活動でもよくしています。
体をチクチクと押されるのや、床を滑らされるのが、たまらなく、ワクワクとする一瞬です。楽しいから、『またやってもらおう!』と何度もやってきたり、歌に合わせて何をされるのかが分かったり、何をされるかが分かるとそれを待ったり、してもらう相手に向かい、相手を見るという人への意識を持つことなど、いろんな力を育てていきます。
しかし、楽しいふれあい遊びだから、意欲的にガンガンとできるわけでもありません。感覚過敏で体をさわられるのが苦手だったり、ボディイメージが苦手で寝転ぶことへの不安があったり、人から関わられることへの抵抗があったりと、動きが不安定であったりと、その子その子の課題もあります。
寝転ぶのが嫌なら、しばらく、どんな様子かを見ていく必要があります。身体の向きを自分で変えてみる必要があります。寝転ばせても安心できる関係を作っておくこともいります。気持ちがその気になるために楽しさや安心を伝えることや間が必要になります。時には順番をさしおいても続けてすることも必要です。歌を短く最後の押す部分を重視することがいれば、ゆっくりと歌をうたって、期待を高めることもいります。してもらうのは苦手でも、してあげるのを得意とするのも大事です。
それぞれに、どんな楽しみ方や参加の仕方ができるのかを吟味してあげることも大事なのです。それぞれの楽しみ方を広く深くしていくことが大切ですね。