50周年の式典にご参加くださった方々、これまで、草笛学園にかかわってくださった方々、誠にありがとうございました。
穏やかな天候の下、素晴らしい式典をすることができました。
総勢600名あまりの方においでいただき、感謝しかありません。
皆さんのお顔を前から眺めながら、いろんな光景や思いがよみがえり、胸があつくなりました。理事長、保護者会長、前園長からのあいさつも、長い歴史を物語る熱く、深く、優しいことばでした。
バルーンリリースでは、いろんな色が空高くに舞い上がり、とても、素敵な景色でした。
それを、みんなが笑顔で見上げ、声をあげ、いつまでも見上げている姿も、気持ちが一つに、みんなが幸せをかみしめることができた瞬間だったと思います。
それぞれの色や個性があり、フライングする風船もあれば、いつまでも離せない風船もあり、『みんな ちがって みんないい』という象徴のようでした。
たくさんの方々の笑顔があふれた一日でした。これからも頑張ります。
<園長のあいさつ>
みなさん、おはようございます。
本日は、草笛学園創立50周年式典にご出席くださり、誠にありがとうございます。この4月に、50年を迎えることができました。
50年前、昭和48年はどんな時代だったでしょうか。私は、3さいでした。
日本は高度経済成長期で活気づいている時代でもありましたが、障害児教育、療育ということばは、まだ、認知されている時代ではありませんでした。そんな中で、障がいのある子どもたちのための施設づくりが必要だということで、前理事長佐藤靖雄氏をはじめとした、理事の方がた、今年亡くなられました創樹会前理事長の西山先生、行政関係者、加茂の地域の方々のご尽力により、この地に、草笛学園が誕生しました。
また、子どもにとっての生活づくり、発達保障、適切な支援は何か?どうしたらいいのか、を、前におられる先人の先生方がお手本もなく、教科書もない中で、日夜、考え、話合い、取り組みあわれてきました。そうした試行錯誤する中で、今の療育へとつながっています。
50年の歩みは、決して順風満帆ではなく、差別にさらされることや障害児教育の義務化など制度の充実にむけて、立ち向か分ければならないことも多くありました。そうしたことも経て、今があり、障がい児支援の必要性の高まりへとつながっていきました。草笛学園も、あしび園、ひかり園、ひまり園と発展をすることができました。
平成24年、児童福祉法の改正により、草笛学園は、児童発達支援センターという多岐にわたる支援を担うことになりました。通ってくる子どもたちだけでなく、地域におられる多くの支援を必要とする、子どもたちのために。また、心配や悩みをかかえる保護者のための支援の役割を持つこととなりました。
まだまだ、役割を果たせるほどの力量、機能は持っておりませんが、皆さんから教えていただいていることは50年分あります。目の前の子どもたち、保護者の声が、私たち支援者の教科書であり、原動力です。いつまでも、草笛が、みなさんのふるさとであるよう頑張っていきたいと思います。
今日は、これまでの50年を振り返るとともに、これから進む道へ足を踏み出す日でもあります。皆様には、これからも、引き続き、ご指導ご鞭撻をお願いいたします。
簡単ではありますが、草笛学園創立50周年記念のあいさつといたします。
2023年11月23日
草笛学園園長 長谷川貴一