来年度の入園を検討されている方々が、先月から見学をされています。今は、チャレンジサーキットを終えてのグループ別での活動を目にしてもらっています。園庭でのあそびを終えて、園舎にもどると、当たり前のように、それぞれの部屋に向かっていく子が増えています。もちろん、最後の最後まで園庭にいる子もいれば、玄関前の園庭でうんていに登っている子もいます。「こうでなくちゃ!」とも思いますが。
クラスとは違う教室や顔ぶれの中で、自分のグループの部屋へ行くようになっていきます。子どもたちは混乱しないのか?と思いながらながめています。もちろん、始まった当初は混乱の渦なんですが、思ったよりも早くにこの混乱は収まります。
なぜでしょう?クラス活動とは違うものが、グループ活動にはあります。その子その子にピンとくる活動が多めにあるからなのです。子どもたちの発達や動きはさまざまです。興味のあるものも違います。発達段階にあった活動や人とのかかわりがあると、見え方が違います。この部屋に行くと、あれが始まる。とよりクリアーにとらえることができるのです。クラス活動も楽しみや安心感がありますが、その力をベースに、よりはっきりとグループ活動を見ることができています。
私たちも、気難しい論文を読むよりも文庫本や漫画を読む方が楽しかったり、知らない人の集まる会合よりも、クラス懇談する方がホッとしたりするのと同じです。後者の方が、安心感もやる気も全然違います。(私たちと言いましたが、そんなこともない方ももちろんおられますが)
こどもたちにとって、グループの部屋や活動や担当の先生が、しっかりと見えているのでしょうね。もしかしたら、輝きを放っているかのように見えているかもしれません。とても、表情はにこやかで、穏やかさと喜びが伝わってきます。この力が、家庭や誰とでもという広がりになってほしいと思いますが、すぐにすぐにではありません。しっかりと積み重ねていきたいと思います。
近所の柿がたくさん実をつけています。年長さんは、この横を通っておさんぽです。