新年度のときの子どもたちの様子は、とても、たのしいんです。
始業式で自分のクラスを紹介されます。名前を呼ばれて前に出て、新しいクラスへと向かっていきます。名前を呼ばれて、前に出るときには、うれしそうにしているのですが、いざ、教室へいくとなると、案の定、前のクラスの教室へ向かっていきます。当然と言えば、当然ですよね。一年間、共にした教室です。忘れるわけがありません。
そこから、どう気持ちを切りかえていくのか、新しいことを受け入れていくのかが、楽しみなところです。
子どもたちは、どうやって、向かっていくようになるんでしょう?
先生たちは、子どもたちの部屋の目安に、入り口にマークの入った名前の表を貼ってくれています。「ここに、〇〇くんって、あるよね」と確かめながら、お部屋の確認をしています。自分の名前、自分の部屋、自分の居場所ということがつながっている子には、大切な手がかりとなっていきます。まだ、自分の居場所という場所で認識している子には、示しただけではピンときません。自分のすること、好きなことがあるところに向かっていくような手がかりが必要になってきます。なので、「ここはちがうよ」と部屋が違うことを伝えるだけでなく、「いち、に、のさんで、おはよ!が始まるよ。」など、こどもの楽しみな活動、いつもしている活動を示すことも、その子の手がかりになっていきます。
その子、その子の手がかりが何かをつかみながら、新しい世界(生活)への入り口を開いていきます。
通園が始まって、4日。部屋や靴箱を行きつ戻りつしながら、手がかりを探している子どもたちです。