みずあそびの楽しそうな様子を見ていただいたと思います。
先生たち、子どもたちがどんなことなら、「おもしろそう」「すごい」「あれ、やる」と思えるかを考えて、あそびを設定しています。
水のたっぷりたまった水風船のようなビニール袋、見るからにワクワクです。
そんなワクワクに見えることも恐怖に思う子もいるわけです。にぎやかに楽しく見せるだけでは、恐怖はぬぐえません!
Kくんも困っている1人です。みんな、楽しそうにしていますが、玄関先でたたずんでいます。どうしよう?いやだなぁ?たのしそう?さて、どう思っているのでしょう?
ジョロをもって、水を流しに行こうと声をかけますが、ついてくるわけはありません。なので、一度流してみます。今度は、水を入れに行くのに、近くまで連れていきます。水たまりのないエリア、水がかからないエリアまでです。入れてもらう時も、ジョロの持ち手がぬれないようにすることも大切です。
その次は、樋に流すところまで移動です。極力、他の子がいないところ、濡れていないところを通ります。
流してみますが、それを何度か繰り返した後で、水を入れてもらうのに運んでもらいます。
ここで、やっと、ジョロを手にするわけです。
Kくんにとって、大丈夫と思える場所や人や物を丁寧に作っていく。丁寧にというのは、方法もですが、安心の繰り返し繰り返しということが大切です。
1人で、やってみる気になりました。安心するすべを少し感じ取ったようです。決して安心ではありません。まだまだ、これからなんです。
次の日、やっぱり、たたずんでいました。
ダイナミックさの中で、またまた、丁寧を積み上げていきます。