オミクロン株が拡大をすすめているのか、広島県もまん延防止等重点措置が適用されました。コロナによる不安はぬぐえそうにありませんね。子どもたちにとっての生活は変わりませんが、行事の在り方は考えないといけない状況です。
行事の在り方を考えたときに、おもちつきでは、今年度も、昨年度も、園児のみで行いました。おもちつきって、とても、楽しいものなんです。お餅をつく光景も、お餅をつくことも楽しいんです。食べれたら、なお、楽しいんですが、このご時世、のどに詰まらせる事故が増えているので、これは、控えましたが。日本では、新年を迎えるのに、お祝い事として餅つきがされてきました。日本の文化なんですよね。こうしたことを忘れずにつないでいくことも、行事の意義なんだと思います。
園児のみだったこともあり、先生たちは、子ども自身でお餅をつけるように、(手ごたえを感じられるように)手助け(支援)をするんです。お餅をつくのが見える位置で、やる気を促したり、その気になったときに、出番を用意したり、持ちやすい手の位置に杵を持たせたり、持ち上げるところを子どもたちが気づかないように手伝ったりしています。その子、その子に合った手助けをするんです。何より、すごいのが、すぐに手を出さないこと。保護者と一緒にするときには、ついつい、うまくいくように、手を出しがちなんです。子どもたち自身ができることを感じさせるって、簡単じゃないんです。手を出さないことって、大事なことなんです。とはいえ、ただ、手を出さないわけではありません。その子が、そのつもりになっていることを確信したうえで、任せているのです。少しの失敗は、その子にとって必要な失敗であること。失敗から立ち直るということも見越してです。立ち直りがまだの段階の子は、失敗よりも成功を重視します。
職員の専門性を問われることがありますが、「すぐに手を出さない」という何気ない様子には、とてつもなく専門性があるんです。そんな中で、行事も日々の生活もなされているんです。だからこそ、コロナに負けず、日々を大切にしていきますね。