時期がずれてしまいましたが、新学期を迎えたときのお話です。カバンからお帳面を出すのも、靴を履くのも、スプーンでご飯を食べるのも、一苦労のKくんです。新学期ということもあるのか、自分からしようとはしません。先生の力を借りようと手を引いたり、なんとなく、何とかしてほしいと訴える行動をとったりしています。できていたこともあり、つい「一人でできるでしょ」と思ってしまいます。ですが、やはり、Kくんにとっては、手助けを求めていることには間違いありません。腕を引かれれば、その姿勢で、後ろで二人場織のように支えてみます。時にはカバンを押さえたり、足が入れやすいように靴を置いてみたりします。それだけのことですが、自分でやろうとしています。全面的に手伝うのではなく、少しだけの支え方で、自分の苦手な手を使うことに挑み始めます。
できていたから当たり前では、決してありません。できるようになるというのは、何度も何度もできるという自信を持たないといけないことです。その何度もと感じるのには、何度も支えないといけないのだと思います。そうして、当たり前にできていく力になっていきます。
(今日も雪が吹雪いています)