今年は、年長さんが福山平成大学子ども学科の学生にお招きをいただきました。
お話をいただいた時、実は、いつもと違う場所や初めて会うお兄さんお姉さんに不安になったり、突拍子もない行動になったりするのではないかと心配もしていました。
行くまでには、たくさんの配慮を考えます。
車に乗り込むまで、車に乗り込んで、車から降りて部屋へ行くまで、部屋の中での動き(危ないものはないか、部屋から出てどこにいくか、部屋に入らなかったらどうするか等)、活動や製作への興味の向け方、戸外での遊びでの安全や子どもの動き、学生と子どものかかわり方・・・そのうえで、出かけました。
子どもたちは、いつもと違うことで、緊張したり興奮はもちろんありましたが、案外、新しいことにも楽しみをしているように感じました。やっていることをじっと見たり、場所を確かめながらも部屋にいたり、ペープサートや落ち葉の製作に興味を持ったり、お兄さんお姉さんの働きかけをまんざらでなかったり(クリアなコミュニケーションをとっているわけではありませんが、目を向けたり受け入れたりしていました)、戸外でもみんなが遊んでいる場所を意識してなんとなくその場で遊んだりしていました。
何より、どの子も、穏やかな様子でした。思いのほか、子どもたちは楽しめていました。
もちろん、事前の配慮はありますが、子どもたちは案外、柔軟な力をつけているんだと痛感しました。みくびっていたのかなと反省です。やはり、子どもたちには、いろんな可能性があると感じます。その可能性を引き出せる環境を用意することは療育の役割だと改めて感じることができた出来事でした。
その後、子どもたちがお礼の作品をお兄さんお姉さんに送ったところ、大学内(福山平成大学子ども学科)
に掲示してもらいました。
子どもたちも私たちも、うれしいことですが、学生さんにとっても、うれしいひとこまになったのではないでしょうか。
障がいのある子どもたちの未来を支える大切な人材にと、楽しみでもあります。