この時期、クッキングに取り組むグループが多く、子どもたちは、いろんなモノを作っています。
今日は、3つのグループが、ポテトチップス・スイートポテト・コロッケが、園長に届きました。
届けに来てくれた子どもたちの顔は、満面の笑みです。
さぞ、満足したんだろうなぁと思わせてくれる表情です。
食べれた満足?作った満足?届けた満足?どれだろうと思いながら、おいしくいただきました。
どの満足はわかりませんが、どの子にも、この満足が感じられた取り組みです。
グループの活動は、より、子どもたちの発達にあった内容を考えます。どこかに満足が生まれるようにと考えます。
「ポテチのおイモをスライスできた。」「おイモが薄くなったことや揚げたらポテチの色になったことに気づいた。」「いいにおいがすることに気づいた。」「みんなが眺めているものに目を向けた。」「食べたらおいしかった。」
「できたものを人に手渡した。」など、子どもたちの満足は、どれでもいいわけです。満足でなくても、子どもたちに、気づきが生まれたらいいのです。
ねこグループさんは、コロッケを作ってお店を開いてくれました。
このグループは、作るだけではなく、ふるまうことへの準備やふるまうことでの満足を目指しています。
試作もしてきてのお店屋さん。今までの経験を生かしていくことが必要です。振り返る力が求められます。
前回は、爆発したコロッケで、衣もボロボロでした。今回は、かわいいボール型のコロッケができました。
小さなお店屋さんが、コロッケをそれぞれに販売です。みんなが、自分のコロッケを食べてもらおうと、大きな声で呼び込みです。
どの子のところに行こうか?迷ってしまいます。お皿に入ったコロッケの数がちがったので、「5個はいっているコロッケをください」と注文をしました。自分のコロッケのお皿を見る子は、自分のコロッケは何個だろうと考えています。自分のコロッケだけでなく、友だちのコロッケの数を数えて、5個のコロッケを探している子もいます。注文にこたえるための行動です。一生懸命、訴える子もいます。まだ、自分の主張が一番のようです。
同じ取り組みの中でも、子どもたちの姿がそれぞれです。それはそれでいい。
それぞれの子どもたちが、今の力を出している姿です。
さらに、「これは何が入っているの?」と尋ねます。これには、多くの子が「いも」「じゃがいも」と答えてくれます。
さらにさらに、「おイモのほかにも、何か見えるけど?」と加えると、「おにく」と答えてくれます。
こうして、子どもたちは、自分のやったことを振り返っていきます。振り返ることで、自分のやったことを整理していく。次に、どうしたらいいかという未来に向けての力につながっていきます。
おすそ分けは、子どもたちの成長をいっぱい教えてくれました。