例年、お正月があけると、たこあげが子どもたちの遊びのひとつになります。
ビニールだこをもって走ります。凧あげなのか、かけっこなのか、分かりません。
前を向いて走るので、いつの間にか、凧がひきづられていたり、なくなっていることもあります。
上がるように紐の長さを調整したり、手の位置をあげたりと、ひと工夫する姿も見られます。
年長さんたちは、自分で絵を描いて、マイ凧をつくったので、さらに、やるきになります。
これに、加えて、コマ回しもこどもたちに用意をします。
小さなコマから、大きなコマ。始業式にも回して見せておいたので、気を引くことをしていきます。
物珍しく、子どもたちが寄ってきます。同じようにやっているつもりで、投げていたり、回せないと怒ってみたり、ひもを巻いてくれと持ってきたりしています。
行事ごとというのは、つい、その時だけになってしまいがちですが、実は、行事ごとは興味を持つきっかけであって、そのあと、子ども自身が続けることで、「うまくいくようになった」「こう、くふうするといい」「あの場所にあるから、伝えたら、伝わるようになった」「片づけておしまいにする」という気づきをもったり、コミュニケ
ーションの力だったり、気持ちの整理の仕方だったりを身につけていく事にもつながっていきます。
ひと月近く経ちましたが、回せるようになったKくんは、今も両手にコマを持ち、回して見せてくれます。遊びのなかったSくんは、「まわったよ」と大きなコマを見事に回して、見せてくれます。
年長のSくんは、コマに一生懸命、ひもを巻きつけています。
やりたいことができる場所、ある場所、それを要求できる機会を、保障していくことが大切だと思っています。