先日は、公開療育でした。
今、福山市には、多くの療育の事業所がありますが、30年前には、草笛学園・「ゼノ」こばと園・福山若草園・花咲き園しかありませんでした。しかも、それぞれの施設の機能もばらばらで、対象にしていたのは、知的障害幼児・難聴幼児・肢体不自由児でした。
そうした違う機能、違う施設が手を取り、何かできないかということで始まったのが、広島県東部幼児通園療育機関協議会(幼通協)でした。
地域の健診や相談の一端を担ったり、保育所での相談をおこなったり、研修や公開療育などの学習をしたりしてきました。
その地域で相談することで、療育施設につながりました。当時は、三原市や尾道市には療育施設はなく、草笛学園まで通ってきていました。早くから療育を受けることで、子どもたちが変わっていく、成長していくということが積み重なる中で、療育の必要性も高まってきました。
そのことで、尾道市や三原市にも療育施設ができていきました。
子どもを通じて、学び合うことを続けてきました。公開療育もその一つです。
どんな療育の取り組みがあるのか?どんな工夫をするとさらに良いのか?
何を大切に、療育をしていくのか?など、みんなで考えることができる場です。
この地域は、こうして、ともに学び、ともに子どもを大事にする視点をもち、ともに前に進むことを積み重ねてきているのです。
たくさんの先生たちが、子どもたちの生き生きとした様子を温かく見つめていただきました。
たくさんの人がいても、子どもたちは、いつも通りです。自分の大好きな遊びに向かいます。自分のできることを楽しむ姿があります。そして、満たされる気持ちを持っていました。(少々、テンションが高かったり気になったりする子もいましたが)
午後からは、草笛の先生たちから、日ごろの取り組み、考えていること、大事にしていることをつたえ、皆さんから、意見や感想をいただきました。
子どもたちを大事に受け止め、向き合っていることを確認することができました。
まだまだ、考えないといけないこと、むきあうことはあります。参加された先生方も同じ思いや宿題を持ち帰り、高めていくことになっていくと思います。
みんなで、学ぶことができました。
草笛の子どもたちは、いい先生です。ありがとう!