白石先生をお迎えして、講演会をおこないました。
コロナもあり、先生をお迎えできたのは、4年ぶりです。
とっても、とっても、良い話でした。
50年の草笛学園の療育の在り方を考えるうえで、欠くことができないのが、白石先生です。
療育や生活の中で、子どもの発達をとらえること。
その発達は、できる、できないということではなく、子どものねがいがそこにはあること。
活動に入らない子は、決して入りたくないわけではなく、入りたい思いを持っているということ。
その場の姿だけで考えず、その奥にある理由を考えていくこと。(一面的にとらえない)
その子その子の発達、ねがいの中で、取り組む活動、働きかけを考えていくことの大切。
一対一の関わりだけでなく、子どもたちが見ている周りの様子、友だちの存在につながりを作っていくこと。
つながりの中で、できることや認められることの喜び、自信、意欲。
思うようにいくことだけでなく、矛盾が生まれ、どう向き合っていくかを支えること。
まだまだ、たくさんのことが今の草笛の療育には、取り込まれています。
そうしたことを、今一度、みんなで確かめることができました。
子どもに視点に立ち、子どもたちの思い・願いをうけとめていけるように、保護者も職員も手をとって歩んでいきたいと思います。
講演会の最後に、卒園のお母さんから、お子さんの今の様子とみなさんへのエールを送っていただきました。
なぜ、涙しながら、聞いていました。
先日の式典に、息子さんも来てくれました。「おめでとう」と書かれたお祝いを持ってきてくれました。
自分の稼いだものを包んでくれたようです。
自分の生活を自分で選び、自分で楽しみをみつけ、自分でやりたいこと、することを決めていける生活を少しずつですが、進めているようです。
そんなステキな先輩がいることに、しあわせを感じずにはいられません。
白石先生、二日間、本当にありがとうございました。