先週のはなし。
午後の年長の活動で、お集まりが終わり、いよいよ、園庭に遊びに行けると、子どもたちが意気揚々と玄関に集まってきました。
我先にと、戸口に集まっています。
その時、ぽつぽつと地面に雨あとが見えました。
こうしたとき、「雨が降ってきたので、中に入ります!」と言いたくなるのが常です。
だって、外へ出ると、子どもたち、戻ってきません。戻すのには、大人はかなりの労力が必要になります。
ですが、先生、一旦、お外へ出発。園庭入口に階段のところまで行きます。
小ぶりではありましたが、子どもたちの頭にも雨が当たるのは感じたと思います。
「雨が降っています。たいへんだ!外では遊べませんね。中に入りましょう!」「たいへん、たいへん」と、玄関に舞い戻り。
雨が降ってきたので、大変と思った子もいたでしょう。みんなが戻るので、室内に戻った子もいたでしょう。
しばらく、外を駆け回った子もいたでしょう。
それぞれの思いで、この雨降りで戻らなくてはいけない場面となったと思います。
雨の当たる状況があったから、それぞれの思いや気持ちを整理していくことができたと思います。
大人にとって無駄に思うことは、子どもたちにとっての宝となっていきます。
無駄は無駄ではないものだと感じる一場面でした。