「ちゃれんじさーきっと」の取組では、グループによっては、競技の中で子どもたちが選択する場面があります。キリングループの競技の場面で、Sくんがたけぽっくりに挑んでいました。大きいのと、ちいさいのがありますが、先生たちは、今のSくんには安定感がある小さいのでやってほしいと、差し出していました。ところが、Sくんは、(ちいさいのとは)「ちがうちがう」と大きい方を手に取り、足をのせていきます。進んでは落ち、また足をのせて進みを何度も繰り返していました。今までのSくんだったら、思いつきのように竹ぽっくりを手にし、うまくいかなかったら、投げ出して行ってしまっていました。ですが、根気強くたけぽっくりを取り組んでいて、驚きでした。本当にすごい!
自分でやろうと決めている証拠です。やりたいという思いから、やりきりたいという思いになっているのが感じ取られます。その思いが、くじけない!最後まで!という気持ちになっているんですね。ある程度の思いやビジョンが持てる子どもたちには、選択することと、その中で、失敗することも必要です。たけぽっくりは、直線コースと、階段坂道コースとがあります。子どもに合わせてのコースづくりですが、これも、その子その子が、こっちに挑んでみたいと思ったり、今はこっちの方がいいと思ったりしながら選べることが大切です。選んでみる中で、うまくいかないからこっちにする。こっちは余裕になったので、あっちにすると、子ども自身が今の自分(力量)と向かい合いながら、選んで活動できる。そんな取り組みだと思います。自分の決断をしたうえで、失敗してみることは大いに結構。そこから何を学び取るのかを見つめていきましょう。
(草笛のまわりの田んぼの稲穂はこうべをたれてきましたよ)